GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
複合施設 [Sky Fortress]
事業主体名
三迫プロモーション
分類
住宅
受賞企業
河野有悟建築計画室 (東京都)
受賞番号
11G05016
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ボクシングジムの上部に集合住宅が積層した複合建築。CFT柱のラーメン構造によるボクシングジムの上層に100角H鋼のブレース構造による集合住宅が重なる。それぞれの用途に新たな価値を持って適合させた空間構成と構造形式によるコンプレックス。下階は大きなスペース確保、振動伝播・層間変異の低減を目指し、上層は小スペースの自由な組合せを可能にする小断面材によるブレース構造の組合せ。周囲に建物が密集する中で、外部より開放的なジムの活動が見え、住戸部分は環境を確保しながら音や視線から守られる「砦」。オープンなスペースの上に、マッスの集積として浮ぶ、都市居住の複合建築のあり方として1つの方向性を指向している。

ディレクター

河野有悟

デザイナー

河野有悟

河野有悟

詳細情報

http://hugo-arc.com/

利用開始
2010年9月20日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都練馬区北町

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

鉄筋、型枠工事が不要、施工性に優れ、工期短縮、耐力、変形、耐火、耐久性などの効果も発揮するCFT。省力、高性能、超寿命は生産にかかわる環境負荷低減にも大きく貢献する。中高層から超高層建築に多く用いられている工法だが、今回中小規模建築への柔軟汎用の可能性があることが証明された。ことで、その可能性が広がり、その構造は上部の快適な住空間の構成にも寄与している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

活動も目的もまったく異なる要素がひとつの建築に組み合わさっていても、生活空間の静寂さ、採光、通風、プライバシーなどが守られた環境の獲得が求められ、また、都市のなかでスポーツは街や人を心身ともに活性化しコミュニティを形成する重要な文化である。その活動を支える最適な空間を住空間と共にひとつの建築に共存させてることで、住と文化の相乗効果のある空間を同時提供している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

住宅部は、軽量で小断面のブレース構造とすることで、小スペースの組合せによる自由な平面計画を可能にし、柱型の出ない機能性に応じた住戸プランを組み立てた。採光、プライバシーにも配慮したプラン設計となっている。快適で設備スペースを分けられる機能的な空間が効果的に活用されている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

構造計画は鋼管の中に高強度のコンクリートを充填することで、柱断面が小さくでき、より高い階高、より柱間隔を確保できる「CFT」を採用した。SRC造に比べ、鉄筋、型枠工事が不要となり、施工性に優れ、工期が短期化する上に、耐力、変形、耐火、施工耐久性などの効果も発揮する。中高層から超高層建築に多く用いられている工法だが、今回の計画で中小規模建築への柔軟汎用の可能性があることが確認された。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

都市の複合建築の構成は下層階に、広く、界壁が少なく、外より視認性の高い開放的な構成が求められる商業施設や文化施設が入る。そして上層皆には住戸が積層されるケースが多く小さく区分されたスペースで構成され、外部からのプライバシー確保を求められる。こうした状況に1つの構造形式で全体組み立てるのではなく、それぞれに対応した形式で設計することで、今後よりロスの少ない都市活動のための計画がより可能となる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

構造と空間、自由な計画と環境形成、機能と活動、様々な場面でそれぞれ相反することが隣合い、密度高く成り立っている都市での生活。そうした物事の出会いが新たな価値や空間や創造にいくこと、繋げていくことがデザインに求められる重要なことのひとつであると考えています。この計画も、とても質の違う要素がひとつの建築の中に一体に計画されました。その出会いから今後の新たな可能性に繋がる建築を目指しています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

河野有悟建築計画室にお問い合わせ下さい。
http://hugo-arc.com/

審査委員の評価

ボクシングジムと集合住宅という異種プログラムの積層は、今日的な都市を象徴していて興味深い。またそれぞれのプログラムを特徴づける開放的な空間と小さな空間の集合体がそのまま構造にも反映されていて、新しい都市建築のモデルにもなりそうな予感がする。

担当審査委員| 難波 和彦   千葉 学   手塚 由比  

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