GOOD DESIGN AWARD

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CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
和菓子店 [へんばや商店 宮川店 工場兼店舗]
事業主体名
有限会社へんばや商店
領域/分類
仕事領域 - オフィス・店舗・生産関連施設
受賞企業
株式会社竹中工務店 (愛知県)
受賞番号
10C05016
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

三重県伊勢市の国道沿いに位置する安永4年(1775年)から続く老舗和菓子店。宮川の畔で船を待つ旅人のため、茶店を設けたのが始まりとされている。多くの人々がこの店で憩い、ここから馬を返し参宮したことが商品名「へんば(返馬)餅」の由来となっている。本建物では、商品の製造、販売を行い、地元のお客様、観光バスの伊勢参りの方々で常に盛況である。伊勢の伝統的な造りである切妻・妻入の大屋根で工場と店舗を一体化し、店舗部分は細い鉄骨柱で支えられた3mを超える大庇と全面開口によって構成している。「伊勢参りの途中で一息つくこと」を「商品」と捉え、内外が連続した店舗は居心地の良いショーケースとして機能している。

プロデューサー

有限会社へんばや商店 代表取締役 奥野 宗一

ディレクター

株式会社竹中工務店 近藤 名保彦

デザイナー

株式会社竹中工務店 新村 岳広

新村 岳広

詳細情報

http://www.henbamochi.co.jp/

利用開始
2009年11月30日
販売地域

日本国内向け

設置場所

三重県伊勢市西豊浜342-1

問い合せ先

株式会社竹中工務店 名古屋支店 設計部
Email: shinmura.takehiro@takenaka.co.jp
URL: http://www.takenaka.co.jp/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

商店が地域の中で長きにわたって培ってこられた品質、工程、接客を含めた「伝統」に対して、相克し、錯綜する様々な現代的与条件の中でバランスの取れた最適解を導き、以下の実現を図ること。■伊勢路のドライブインとして、お客様に快適なくつろぎのひと時を提供する ■伊勢を代表するお土産工場として、食品の安全管理について他店の規範となる ■地域のランドマークとして親しまれ、コミュニケーションの起点となる

デザイナーのコメント

へんばや商店は平準化、グローバル化の中で、その日に生産できる量を美味しくいたける期間内に直接販売することを続けておられる。その堅実で品格ある姿勢と「ここでしか買えない」というローカル性が信頼と人気を保ち続け、稀有な存在として際立っている。建物に求められる新しい機能と培ってこられた伝統との調和を図りながら、その姿勢と特性を建築として「体験」や「場面」に落とし込んで行くことに細心し設計に当たった。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

■遠方から伊勢参りに来られる観光のお客様 ■地域のお客様 ■生産部門従業員の方々 ■販売部門従業員の方々

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

■観光途中の非日常を損なうことなく、お土産をご購入いただける店舗。■駐車場、店舗、WCが段差なく連続し、バリアフリーとなる店舗。■購入する商品がどのように製造されているのか確認することができる工場。■培われた製造工程を損なうことなく、商品の安全性を高めた工場。■清掃、メンテナンスがしやすい工場及び店舗。■従業員全員がお客様との適切な距離でコミュニケーションが可能な工場及び店舗。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

■HACCP手法に基づき製造工程を分析し、作業の流れを出来るだけ阻害しない階層的な室配置を行い、汚染物質混入の因子を明確に管理できる工場の計画を行った。■杉、ゴロタ石、伊勢型紙等の地元の自然素材を商品と同じくシンプルに活かした計画を行った。また旧店舗の看板、臼、既存木等を再利用し、旧店舗との連続性を意識し計画を行った。■親しみやすさと存在感のあるバランスのとれた和建築のあり方を模索した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

へんばや商店 宮川店 三重県伊勢市西豊浜342-1
http://www.henbamochi.co.jp/

審査委員の評価

大庇が印象的な伊勢の伝統的な和菓子店である。建築的にも伝統的な手法の大屋根で工場と店舗を一体化し、全面ガラスの大庇は開放感を得ることに成功しており、伝統と現代を調和させている良い例である。

担当審査委員| 乾 久美子   千葉 学   廣村 正彰  

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