GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
中判フィルムカメラ [フジフイルム GF670 Professional]
事業主体名
富士フイルム株式会社
領域/分類
ネットワーク領域 - 個人向けA&V機器
受賞企業
富士フイルム株式会社 (東京都)
受賞番号
09E03030
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

GF670は、デジタル時代に銀塩の写真品質を求めるユーザーが、納得の行く写真を得ることができる上質なフィルムカメラを市場に問い、伝統ある写真文化を継承することを目的とした企画商品である。使用フィルムは、高画質で優れた表現力を持つ120・220(中判)とし、画面サイズは6×7㎝判と6×6㎝判の切替が可能で、フィールドカメラとしての携帯性に優れた蛇腹折りたたみ機構を採用した。外観を含めて金属を多用し、最新の加工技術を取り入れて、カメラが本来持っていた「操作する喜び」や「手にした時の満足感」、写真撮影の原点である“一瞬を切り取る行為”に応える、生涯使える「カメラの基本形」の再現を目標とした。

プロデューサー

富士フイルム株式会社 イメージング事業部

ディレクター

富士フイルム株式会社 デザインセンター デザインマネージャー 礒崎 誠

デザイナー

富士フイルム株式会社 デザインセンター 福田 弘、礒崎 誠

詳細情報

http://fujifilm.jp/personal/filmcamera/mediumformat/gf670/index.html

発売
2009年4月24日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

愛着を持って永く使えるカメラを目指し、伝統的な様式を踏まえた簡潔な外観の中に、精緻さと重厚さを併せ持つ存在感を実現することを目標にデザインした。金属を主体にした素材選びから加工・生産技術との整合を図り、外観形状、仕上げ品質、節度のある操作性など、設計製造部門と一体となって納得の行くモノづくりを行った。

デザイナーのコメント

よい写真とは?心に残る写真とは何か? デジタル化は写真を撮ることを簡便にしたが、シャッターを押す行為もカメラの存在さえも希薄にしてきた。かつてカメラは一生モノと言われた。永く使い込んだカメラで、自分のやり方でシャッターチャンスを狙う。ウエストポーチに入るサイズなら登山中にも撮れる。国内外の絶景を、自分が見た感動を残すため、納得の行く写真を得るための道具として「一生モノのカメラ」を実現させたかった。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

カメラを愛し、フイルムカメラに愛着を感じるとともに、銀塩写真が持つ特徴や特性などを深く理解し、本機の高画質な性能をさまざまな撮影フィールドで活かして楽しんでいただけるユーザー。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

中判フィルムカメラのメリットを多くの撮影フィールドで生かしていただくべく、携帯性に優れた蛇腹折りたたみ機構を採用、また6x7カメラとして圧倒的な小型化を図った。さらに手持ち撮影を考慮したレリーズショック極小のシャッターボタン、ラフな使用に耐える金属シャーシ&ボディの採用など、実用に最大限に配慮した仕様とした。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

写真画質の向上をめざし、レンズ設計や露出制御シュミレーションには最新のテクノロジーを投入して、精度アップや高信頼性、小型化に貢献できた。長期使用を考慮し、電子制御部分を必要最小限として電池寿命を長くするとともに、物理的な長寿命化を考慮して金属シャーシ&ボディを採用した。

その問題点に対し、どのように対応したか

写真文化の歴史は銀塩写真の歴史であり、この継承・進化が本機の大きなテーマである。フィルムカメラは既に円熟しているが、最新の技術でフィルムカメラを商品化してさらに性能向上を達成することは銀塩写真のポテンシャルを向上させることであり、陳腐化を心配せずに長く使用いただくことにより、地球環境負荷の低減にも貢献できると考えた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

全国のカメラ店もしくはカメラ量販店で取り扱い中。六本木東京ミッドタウン内FUJIFILMスクエアで実物に触れる事ができます。
http://fujifilmsquare.jp/

審査委員の評価

2009年現在携帯できるカメラで24MEGAピクセル相当以上の画質を求めようと思ったら、フィルムに頼るしかないのが現状で、だからこそそこには需要がある。ブローニーサイズの銀塩フィルムはまだ優位性を保っているということだ。本物を知る高いクオリティーを求めるユーザーに対して、妥協のない商品企画が評価できる。蛇腹の使用などは一見レトロに感じられるが、携帯性、軽量を考慮した結果であることが伝わってくる。材質に拘り細部まで造り込まれた製品は素晴らしい仕上がりになっている。

担当審査委員| ムラタ・チアキ   朝倉 重徳   川島 蓉子   芝 操枝  

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