GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
いわき平競輪 [いわき平競輪]
事業主体名
いわき市 公営競技事務所
領域/分類
社会領域 - 公共・文化教育関連施設
受賞企業
株式会社日本設計 (東京都)
受賞番号
09D06023
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

競輪場は、ギャンブルのイメージと共に市民から阻害敬遠される厳しい現状がある。オリンピック選手を多く輩出してきた本競輪場を建替えるにあたり、この特性を活かした臨場感のある新しい観戦スタイルと、市民と繋がる地域開放の場を提案している。具体的には、高速走行が可能な特殊なバンク形状、席を積重ねてバンクに近接させたメインスタンド、バンク内側からの観戦デッキ、そしてデッキ内側に位置する市民広場、上映会やレクチャーなど多目的に利用できるバックスタンド、周辺の雑木林を再生した緑地などである。これらの提案によって、地域に受け入れられた唯一の競輪場となったと、好評価を受けることが出来た。

プロデューサー

いわき市長

ディレクター

株式会社日本設計 第3建築設計群 副群長 三塩達也

デザイナー

株式会社日本設計 建築設計群 主任技師 讃井章

三塩達也、讃井章

利用開始
2007年11月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

いわき市

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

・スポーツ観戦と同じ感覚でレースを楽しめる魅力的な環境を作り出すこと。・市民と競輪場が接点を持つため、競輪以外にも利用できる場を作りだすこと。・森の中の競輪場をめざして、周辺の植生と同じ自然環境を再生させ都市景観を創り出すこと。・自然エネルギー利用など運営面でのコストの効率化が図られ、市財政に負荷を掛けない施設であること。

デザイナーのコメント

ギャンブル施設という悪い印象に抵抗感があった。そうした施設に対するイメージを払拭するため、新たらしいコンセプトづくりが必要であると考えた。ここでは、スポーツ観戦に重要な臨場感のある新しい観戦スタイルと、地域と繋がりが持てるように市民がいつでも利用できる場の創出をコンセプトに施設を構成している。これらの提案が、地域に受け入れられる競輪場をつくり出せるのではないかと考えた。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

ギャンブルを目的とした利用者を対象とするだけではなく、若者や女性、一般の市民と地域住民を想定した。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

・競輪レース開催以外にも施設利用を市民へ促進し、市民施設としての認知度が向上された。・観戦環境の充実により、市民が身近にレース観戦を楽しむ環境が整った。・競輪がギャンブルという枠組みを超えスポーツを観戦する楽しさ、新しい娯楽価値を高めることができた。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

自然エネルギーを利用するため、雨水再利用、地下トレンチを通過させた外気の取り入れ(地熱利用)、太陽光による発電、中間期に於ける自然換気、ルーバーを用いて日陰をつくり、直接光を防ぐことで温度上昇を抑えた屋根面など、LCCO2削減を行っている。また、ヒートアイランドの抑制や自然環境の再生を行うため、立体的な形状で緑化面積を増やしたマウントを敷地外周部に配置し、地域の里山と同じ植物で緑化を行った。

その問題点に対し、どのように対応したか

・無計画に増築が繰り返された既存施設は、エネルギー効率が悪く、収益性にも問題があった。省エネルギー化を図り、管理のし易い施設が求められた。・高い塀で囲まれた既存施設で、レース開催時には来場者の車が周辺に溢れるなど、地域や市民に受け入れられ難いイメージであった。そのため地域、市民と共存共生できる施設を提案することを求められた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

福島県いわき市平谷川瀬字西作1番地外
http://www.tairakeirin.com/

審査委員の評価

ともすれば地域市民とはほど遠い存在になってしまう性質の施設を、形状の工夫や周辺環境に配慮した配置を行う事で施設外との繋がりを図っている。また自然エネルギーの利用や環境対策も積極的に行うことで、いわゆるギャンブルの持つ負のイメージを払拭している。競輪開催時以外の施設の開放も積極的に行っており、相乗的に競輪スポーツのイメージを高める事にも成功している。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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