GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
乳房X線撮影装置 [マンモレックス ペ・ル・ル MGU-1000D]
事業主体名
東芝メディカルシステムズ株式会社
領域/分類
社会領域 - 医療関連機器設備
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
東芝メディカルシステムズ株式会社 (栃木県)
受賞番号
09D01023
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

マンモグラフィ(乳房X線撮影装置)検診は、乳がんの早期発見に最も有効とされています。政府による様々ながん対策の取り組みや、ピンクリボン運動による「早期発見・早期診断・早期治療」の啓発活動が、乳がん検診率を10%程度まで引き上げてきました。しかし、毎年1万人以上の女性が乳がんで命を落としています。乳がんの撲滅を願い、再び女性スタッフが中心となって日本人女性のために装置を進化させました。医用画像診断装置の撮影画像情報で位置決めを実施し、細胞または組織を採集して顕微鏡像による病理学的診断を行うバイオプシ(生体組織検査)に対応できるよう性能・機能・安全性を高めました。

プロデューサー

東芝メディカルシステムズ株式会社 X線事業部 事業部長 山本修三

ディレクター

株式会社東芝 デザインセンター 参事 石本尚嗣、参事 伊豆裕一、参事 井上雅弘

デザイナー

株式会社東芝 デザインセンター 主務 馬場威彰、主務 井戸健二、主務 斎藤裕子

利用開始
2009年5月27日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

受診者が、この様なデザインの装置なら乳がん検診も怖くない、自ら進んで検診を受けていただけるデザインの実現を目指しました。特にバイオプシ(生体組織検査)は、受診者にとっては乳房に針を刺すという恐怖感と苦痛がつきまといますが、確定診断には重要な検査です。痛みと不安、肉体的、精神的な苦痛の軽減を、デザインと技術の両面で追求しました。

デザイナーのコメント

今日に至るまでマンモグラフィ”ペルル”の初代機を皮切りに、2号機の”デジタルマンモグラフィ”、3号機”バイオプシー対応マンモグラフィ”のデザインを担当。日本人女性を『乳がん』から守るため、検診率向上を目指したマンモグラフィのデザイン開発を続けてきました。このマンモグラフィを通じて一人でも多くの方々が乳がんに対して関心を持ち、乳がん検診の重要性を知って頂くことが最大の目的です。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

バイオプシに対応するこの装置では、通常の乳がん検診(画像撮影)を行う受診者に加え、理学的診断を行うため細胞・組織を採集するバイオプシ(生体組織検査)を行う受診者もユーザーです。更に、装置を操作し、検査を行う医師・技師も、もう一人のユーザーと考えています。受診者と女性も多い医師や技師、二人のユーザー共に、小柄な体格の日本人女性を想定しました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

受診者に最も敬遠される乳房圧迫時の痛みと検査に対する不安。女性にとって耐え難い痛みの軽減に対し、リラックスしたポジショニングと新概念のハンドレスト(特許出願中)を開発しました。緊張感を和らげる抱き心地を追求したラウンドフォルムと不安感を軽減させる明るく清潔感あるパールホワイト。女性の医師、技師でも正確なポジショニングを行いながら受診者から目を離さず直感的に操作が可能なユーザビリティを実現しました。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

東芝グループは、製品設計、製品環境影響評価、製品環境情報開示により、環境調和型製品の開発を推進しています。RoHSに対応し、鉛に代わる素材の部品や鉛フリーのハンダなどRoHS対応部品を使用。更に複合材料の低減、リサイクル比率や素材分離性の向上、素材名表示などによる再資源化、部品の共通化や統合化による省資源化、消費電力低減による省エネ化など、開発段階から積極的な製品アセスメントを推進しました。

その問題点に対し、どのように対応したか

電気・電子製品の生産から処分に至る全ての段階で、環境や人の健康に及ぼす危険を最少化する事を目的に、EUでRoHSが採択され2006年7月以降にEU圏内で発売される製品について6種類の特定物質が使用禁止となりました。特に鉛については、酸性雨の影響もあり、鉛を含む製品廃棄物から鉛が溶出する可能性があるという指摘により、RoHSの採択によって、使用が全面的に禁止されるようになりました。

審査委員の評価

このマンモグラフィ装置のデザインは同社の従来機を更に進化させたもので、物理的、精神的に検査の圧迫感などを最小限にし、また操作者とのコミュニケーションや操作のしやすさなどを高度に実現した点を評価した。

担当審査委員| 和田 達也   大月 ヒロ子   橋田 規子   日高 一樹  

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