GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ショッピングセンターのサイン計画 [イオンモール羽生サイン計画]
事業主体名
イオンモール株式会社
領域/分類
社会領域 - 土木環境・都市計画・まちづくり
受賞企業
イオンモール株式会社 (東京都)
九州大学芸術工学研究院 (福岡県)
九州大学ユーザーサイエンス機構 (福岡県)
受賞番号
08B11029
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ショッピングセンターに設置する装置として、全ての人に使いやすく、かつ空間を楽しく彩るサインを目指しました。利用者が自らの位置を容易に把握できるように、屋内外全ての客用サインに方位情報を用い、それぞれの方位や施設内のゾーンを表す記号には色を設定することで、記号的な解釈に頼らず、感覚的に位置情報を得ることができるよう配慮しました。表示面の地色も方位によって使い分け、駐車場など見分けにくい空間でも方位の違いで異なる印象の空間を実現しました。また、施設内の誘導サインを極力、床置き型にすることでモールを見通した印象に快活さを与え、さらに表示面の染色した板材が手に触れた時の印象を柔らかくしています。

プロデューサー

イオンモール株式会社 開発本部取締役建設部長 大西秀明/建設部担当部長 上原健一

ディレクター

九州大学大学院芸術工学研究院 教授 森田昌嗣

デザイナー

九州大学 大学院芸術工学研究院 森田昌嗣、佐伯謙吾/ユーザーサイエンス機構 曽我部春香、石橋伸介+株式会社ユーコム 釘抜弘巳、滝川栄次

詳細情報

http://hanyu-aeonmall.com/index.jsp

利用開始
2007年11月2日
価格

0

販売地域

日本国内向け

設置場所

羽生市川崎2丁目281番地3

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

ショッピングセンターは生活者にとって非常に身近な存在です。したがって、使いやすいことは当たり前ですが、一方で買い物という楽しい行為の背景として、賑わいや非日常性といったハレの場としての空間が求められます。今回対象としたサインの計画においては、ショッピングセンターを利用する全ての人にとって使いやすく、かつ楽しさや親しみを感じられるような、二つの概念の両立が重要なテーマであり目標でした。

デザイナーのコメント

本サイン計画では、わかりやすさと居心地の良さを兼ね備えた「おもてなしのユニバーサルデザイン」をコンセプトとして利用者に親しまれるサインを目指しました。日本の伝統色を表示面に用い、方位と連動した色の配色を行うことで空間に統一感と上質感を与えています。表示面を染め木によって仕上げることで柔らかな印象を与え、また誘導系のサインにはベンチを併設し利用者とサインとの新たな関係を提案しています。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

計画対象のショッピングセンターが立地する羽生市周辺には競合となる施設等も少ないことから、埼玉県内だけでなく隣県の群馬、栃木、茨城からも多くの利用者が訪れると想定されていました。また、施設は200以上の専門店からなる、イオンモールでも最大規模のショッピングセンターであり品揃えも多岐にわたります。したがって利用者は年代や性別などは問わず幅広い層が想定されていました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

案内誘導のシステムを構築する上で、施設を区分したゾーンを記号情報として提供し、方位情報やそれらに対応する色を用いて多層的に位置情報を与えることで、分かりやすさという価値形成を実現しました。また、サインの本体色や記号、方位には、落ち着きのある日本の伝統色から高い彩度の色調を選び、表示面を染め木による仕上げとすることで日本らしい快活な空間を実現し、ショッピングセンターとしての楽しさを提供しています。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

それぞれの方位に設定した色から、モールの延長方向ではサインの本体色として用いたことで、東に向かうとサインは赤、西に向かうと黄色と、向かう方向によってサインの色が全て変わります。また、表示面の地色も南北、あるいは東西で異なるため、方位によって空間の印象が変わります。このように、感覚的に自らの位置や向かっている方向を把握できるという案内誘導のシステムは、あらゆる利用者への対応を目指した提案です。

その問題点に対し、どのように対応したか

公共的な施設での案内誘導には分かりやすさが強く求められますが、それは装置個々ではなく、システムとして解決されるべきものです。多様な利用者が想定されるショッピングセンターのサイン計画を検討する上では、特定の弱者への対応も重要である一方で、全ての利用者に対して施設が総合的に対応できていることが必要であり、そこで利用者の誰もが感覚的に位置情報を把握できる案内誘導のシステムを構築することが課題でした。

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