GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
生産施設 [株式会社メンテック技術開発センター]
事業主体名
株式会社メンテック
領域/分類
産業領域 - オフィス・商業施設、生産施設
受賞企業
カトウアーキテクトオフィス (東京都)
受賞番号
08B09036
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

工業地域であるせいか,周辺は緑も少なく殺風景な印象がある.そこで,建物には壁面緑化を,庭には高木を,道路に接する外周には低木を,屋根には屋上緑化をといった様々なパターンの緑化を配することで,今までとは違う街の風景を創るといった理念のもとに,環境に配慮した建物づくりを地域周辺に投げかける事とした.建物内は,四季の移り変わりが肌で感じられる様,内外の関係をあいまいにし,閉鎖と開放を連続させることで,変化する空間を体験することができる.そして機能性と快適性を向上させ,自然に近い環境の中で,そこにいる人が最大限能力を発揮できる心地よい空間となることを想像している.

プロデューサー

加藤雅康

ディレクター

加藤雅康

デザイナー

加藤雅康

詳細情報

http://www.kato-a-o.com/work/production/mentech/mentech_01.htm

利用開始
2007年6月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

静岡県富士市依田橋町9-22

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

研究施設や工場といった施設は,ラボ機能やその機能性中心の考えで計画が進められ,そこに特化してしまった建物になる事が多い.本来,商品開発は,その専門技術者,企画者や営業者など多くの人たちとのコラボレーションによって進められる事も多く,それぞれの意見やそのニーズに合った環境を整備していかなければならない.何よりそこで働く人が,様々な刺激を受け,プライドを持って仕事をしていける施設となる事を願っている.

デザイナーのコメント

機能性中心の施設にはしたく無く,この思いは企業のトップにもすぐに理解してもらえた.そして技術者達がストレスを感じない,特別ではない,あくまで自然を肌で感じることができる構成を目指した.決して大きくないこの中小企業の従業員が,プライドを持って働けるよう,地域ナンバーワンの企業となるべく,それにふさわしい佇まいも意識した.

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

商品開発の為の専門技術者,企画者,営業者,その他関連企業との共同開発の為の多くの関係者,海外からの研修者や視察関係者,そして施設運営の為の事務職の方々.

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

都心の大型オフィスは,機械制御された,いたれりつくせりの快適空間で,一度中に入ると外は寒いか熱いかもわからない.外を見なければ,晴れているかも雨が降っているかも感じなくなってしまう.しかしここは違う.エントランスホールからのアプローチも,トイレに行くのも,屋外テラスを通らなければ行くことができない.不便かもしれないが,その変化の連続が何か新しいものを開発していく人達の刺激になると思っている.

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

環境に配慮する意味で多くの緑化を試みた.数年後は建物の廻りに植樹した緑が大きく育ち,建物が見え隠れするようになればと思っている.水の都市「富士」ということで、敷地内に自然に湧き出る既存の井戸水をそのまま利用し,水盤を造り,緑地の散水や施設内の外部の水道としても利用している.なにより,地域周辺の方々に少しでもこの理念が伝染していく事を願っている.

その問題点に対し、どのように対応したか

この企業は,品質の良い再生紙を世界に提供する為に,製造製紙機械の汚れ防止技術を研究開発し,企業理念として「地球に優しい紙作り」を提唱している.その思想を建築に置き換え,環境に配慮した建物としてこの施設をデザインしている.

審査委員の評価

荒涼とした工場地域での研究施設や工場などの施設を設計する上での問題点をうまく解消している。すなわち殺伐とした風景の中での住み心地をいかに向上させるかがポイントであり、緑化も評価できるが、何よりもこの建築の特徴は、生産施設特有のマッシブな表現をやめ、大きな開口部で連続的に建築ボリュームを欠き取るという手法によって内外の関係をあいまいにしていることにある。屋外テラスを中心とし空間構成は見事である。

担当審査委員| 安田 幸一   乾 久美子   川上 元美   北山 恒  

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