GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
オフィスビル [小学館すずらん通りビル]
事業主体名
株式会社小学館
領域/分類
産業領域 - オフィス・商業施設、生産施設
受賞企業
株式会社小学館 (東京都)
株式会社日建設計 (東京都)
受賞番号
08B09027
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

スマートスキンシステムのプトロタイプとなるスモールオフィス。自然換気、自然採光、日射制御、断熱、制震の機能を統合したスマートスキンを建物の外皮とすることにより、都市環境の中で、自然の力を利用しながら快適に過ごすことができる空間を最大限に確保するとともに、サステイナビリティを追求することを目指しました。開口部は、二重ガラスの間に制震ブレース、電動開閉排気口、電動ブラインドを統合しました。常時は重力換気による熱負荷の低減を行い、冬季は暖気を閉じ込め、蓄熱層として利用します。大地震時には制震ブレースが変形することにより地震力を吸収する制震構造とし、高い耐震性能を備えた長寿命建築として成立しています。

プロデューサー

小学館不動産株式会社 坂本憲治

ディレクター

株式会社日建設計 山梨知彦、門脇登

デザイナー

株式会社日建設計 寺島和義

寺島和義 / NIKKEN SEKKEI

利用開始
2004年11月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都千代田区神保町1-15-2

問い合せ先

株式会社日建設計 設計部門 設計室
Email: terashima@nikken.co.jp
URL: http://www.nikken.co.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

オーナーに対して、有効率の高い矩形のオフィススペースを最大限に確保すること、高い耐震性能をもち、価値が持続する建物を提供することを目指した。オフィスワーカーに対して、都市環境の中で、自然の力を有効に利用しながら快適に過ごすことができ、知的生産性が向上するワークプレイスを提供することを目指した。

デザイナーのコメント

『未来に求められる外皮』のプロトタイプをデザインしようと考えました。状況に応じて変化することができる外皮をイメージして『スマートスキン』と定義し、多機能の洗練された統合を目指しました。ここで過ごすオフィスワーカーが自ら快適な環境を求めて、季節、天候、時間によってスマートスキンを上手く操縦することを覚え、自然の力を利用することに意識的になり、さらには知的生産性が向上することを願っています。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

オーナーは、出版関連企業。使用者は出版関連企業のオフィスワーカー。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

オーナーに対して、有効率の高い矩形のオフィススペースを最大限に確保し、高い耐震性能をもった価値が持続する建物を提供することにより、事業性の向上を実現した。使用者であるオフィスワーカーに対して、都市環境の中で、自然の力を有効に利用しながら快適に過ごすことができる環境を提供することにより、知的生産性の向上を実現した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

オフィスワーカーが季節、時間、天候にあわせて窓周りの環境を最適にコントロールできる計画にした。また、耐震性能を高く設定し、長寿命化を図った。自然換気、自然採光、日射制御、断熱、制震の機能を統合したスマートスキンシステムを実現した。

その問題点に対し、どのように対応したか

社会・文化の視点からは、オフィスワーカーの知的生産性効率を向上させるワークプレイスを提供することが求められている。また、建物を社会ストックとして長寿命化することが求められている。地球環境の視点からは、完全空調のオフィスから脱却し、自然の力を有効に利用しながら快適に過ごすことができるオフィスを計画すること、それを実現するシステムを開発することが求められている。

審査委員の評価

透明度が非常に高く感じる開口部からはオフィスビルらしからぬ華奢で繊細な部材が見え隠れしているが、開口部だけが精巧につくられているのではない。本体構造そのものがスリムな材で構成されており、スモールオフィスであることの利点を隅々にまで反映させた設計となっている。小さなオフィスビルは大規模オフィスのミニチュアではない、そのような自覚に支えられた意識的な作品なのではないだろうか。

担当審査委員| 安田 幸一   乾 久美子   川上 元美   北山 恒  

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