GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|中小企業庁長官賞

受賞対象名
店舗 [そば蕎文 + ART WORK STUDIO AN]
事業主体名
今井 武文
領域/分類
産業領域 - オフィス・商業施設、生産施設
受賞企業
濱田修建築研究所 (富山県)
受賞番号
08B09010
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この建築は蕎麦屋とギャラリーを併設するものである。エントランスに通り庭を設けて、それぞれの用途を配置した。その曖昧な区切りは蕎麦を待つ客がギャラリーをのぞき、ゆったりとした時間を過ごし、ギャラリーの客は作品を見た後、蕎麦を食べながら芸術の余韻にひたることができる。元は家具職人である施主は自分の手で作るという思いが強かったため、施工をセルフビルドとし、1年10ヶ月の歳月をかけて完成させた。手間と思いをかけて作られた建築には同じように作られた蕎麦や芸術作品の魅力を増幅させる力がある。それは対象物との空間の共有がもたらす感覚にあるのだと思う。

プロデューサー

今井 武文、鍋谷 安津子

ディレクター

濱田 修

デザイナー

濱田 修

濱田 修 (濱田修建築研究所)

詳細情報

http://w2322.nsk.ne.jp/~hamada-a.a/works-kyoubun.htm

利用開始
2007年9月21日
販売地域

日本国内向け

設置場所

富山県高岡市下島町181-1

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

手間と時間をかけて、自然素材を用いて手づくりで建築することで極めてCO2排出量が少なくなる。現代社会において、このような建築は条件が揃わないと難しいものだが、決して不可能ではない。工業製品に頼らない建築部材を少しでも多く取り入れる建築が増えれば、建設時のCO2排出量削減につながると考える。

デザイナーのコメント

蕎麦や芸術作品はデジタル化できない手づくりの特別な感覚を発している。それらを身近に強く感じてもらうための場が必要である。コンビニのラップされた惣菜やガラス越しに見る美術館の大作ではそれらの発する感覚を捉えにくい。均一なものの大量生産、大量消費の時代は終わり、1つのものを長く使う時代に入っている。そして、生産過程においてもエネルギーをあまり使わずCO2排出量を抑える必要がある。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

蕎麦屋とアートギャラリーの来店客、商品が手づくりであることにより、訪れる人も自然派志向の強い方が多いと考えられる。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

蕎麦屋の客には蕎麦を食す以外にも芸術や工芸に触れてもらえる空間を提供して、蕎麦を待つ時間や食後の寛ぎ時に深みを与え、穏やかな時間の流れを感じてもらえるようにした。また、アートギャラリーの客には鑑賞後にお茶や食事ができ、芸術作品から受ける感動の余韻を持続させる場を提供している。どちらのアプローチからでも両者の果たす役割はかけがえのないものとなるよう計画した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

料理や芸術作品との空間の共有が重要であると考え、空間も同じように手づくりで時間をかけ、丹精こめて作り上げることで包容力が生まれ、対象物との空間の共有が可能になった。また、セルフビルドで工業製品をできるだけ使わないようにすることはCO2排出量を極端に少なくし、地球環境に寄与している。

その問題点に対し、どのように対応したか

蕎麦や芸術作品はデジタル化できない手づくりの特別な感覚を発している。それらを身近に強く感じてもらうための場が必要である。コンビニのラップされた惣菜やガラス越しに見る美術館の大作ではそれらの発する感覚を捉えにくい。均一なものの大量生産、大量消費の時代は終わり、1つのものを長く使う時代に入っている。そして、生産過程においてもエネルギーをあまり使わずCO2排出量を抑える必要がある。

審査委員の評価

杉板に柿渋と墨、版築壁、三和土の土間や、藁スサ入りの土壁等の自然素材を使用し、設計者が徹底して、施行し易い工法を選び、蕎麦屋とギャラリーが併設された印象深い佇まいである。施主自身の手作りによるセルフビルドで、一般的には考えられない方法であるが施主が元は家具職人と知って納得。蕎麦屋とギャラリーが融合する空間が、施主の情熱と手間と時間の堆積を物語る実に味わい深い食とアートの共有空間を創出させている。

担当審査委員| 安田 幸一   乾 久美子   川上 元美   北山 恒  

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