GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
イタリアンレストラン [トラットリア・プリモ]
事業主体名
連合設計社市谷建築事務所+なわけんジム
領域/分類
産業領域 - オフィス・商業施設、生産施設
受賞企業
株式会社連合設計社市谷建築事務所 (東京都)
受賞番号
08B09009
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

旧軽井沢の市街地から程近く、雑木交じりのモミの木立の中に佇むイタリアンレストランの計画。お店は十年来、隣地での実績を積み上げ、ランチタイムはシーズンを問わずウェイティングの列ができる程賑う。既存の樹木を残すことを原則として、ウェイティングスペースでありエントランスの受け皿となるデッキを囲むように、必要な室を木立の間に配置した。建物群の外側に木立を縫うように通した一方通行の車路に沿って駐車場が木立に分散し、多方向からのアクセスをデッキが受け止める。開放的なダイニングホールの屋根は道路側に開き、道行く人々を招き入れるようなかたちとした。

プロデューサー

戎居連太+菩提寺光世+中田千彦/rengoDMS

ディレクター

越野俊/連合設計社市谷建築事務所+名和研二/なわけんジム

デザイナー

矢崎香織 平泉直美/連合設計社市谷建築事務所+森永信行/なわけんジム

左より上:越野、名和、中:戎居、菩提寺、中田、下:矢崎、平泉

詳細情報

http://www.rengou-sekkei.co.jp/

利用開始
2008年6月23日
販売地域

日本国内向け

設置場所

軽井沢町大字軽井沢

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

隣地での実績の継続と、次のステップとしての展開の両立が求められており、店舗オーナー、あるいは今までの顧客にとって記憶を刻んだ心象風景を継承すると共に、生長し変容してきているお店の実状によりフィットするデザインを目指した。敷地にある樹木をただ残すだけでなく、積極的に建築と対話させることで、お店の個性を創出することが出来ると考えた。

デザイナーのコメント

雑木交じりの明るい樹林には、樹齢を重ね、風雪に適応することでつくられた個性的な樹幹が林立し、見上げれば逆光に映える梢の枝葉がうす緑の陽光を透かしている。この空気感を建築に映しとること。樹林の隙間に配置したオブジェクトとそれを紡ぎ合せ、旋回しながらスパンに応じたリズムを刻むジョイスト梁、枝葉を内部空間に取込むために上方へ伸びるトップライト。敷地のポテンシャルを引出すことが建築そのものであった。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

客層は子供連れから、年配の方まで年齢層は広く、賑やかで楽しげな雰囲気を大切にした店作りが基本となっている。一方で、旧来より通い続けてくれている顧客への店舗オーナーのホスピタリティとして、混み合う時間でもすぐに席についてもらえる場所を新しく用意している。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

ウェイティングの時間は誰にでも長く感じられる。その時間を気持ち良く過ごしてもらう事をねらいとして樹木が貫き、木陰を落す広いデッキを用意している。雨の日には深い庇や軒下空間が利用できるようにした。また、新しい試みとして用意されたプライベートダイニングでは、既存樹木の中で最も風格のあったモミジをインテリアに取り込む事を建築的なもてなしとした。

その問題点に対し、どのように対応したか

敷地には樹齢の高いものを含め、多くの樹木が自生しており、軽井沢の樹林に覆われた風景をつくる役割として、特に六本辻という地名が示すように6つの道が交差する要所であり、なおかつ旧軽井沢市街から徒歩で来られる位置にあることからも、その場所のもつ性格を大切に継承することが非常に重要であった。

審査委員の評価

10年来人気のイタリアンレストランの増殖プロジェクト。旧軽井沢にほど近い立地の、樹木の林立する緑の濃い佇まい、既存の樹木を残しながら風景に馴染み、且つ長年の顧客にとっての心象風景の継承とともに、新たに成長する食空間構築のテーマに正面から取り組んだ成功例だろう。通りに向かって人を招き入れる様な優しい佇まい、トップライトの有る空間、リズムを奏でるジョイスト梁の室内は美味なイタリアンを戴きながら、寛いだ家族づれの和やかな語らいの風景を彷彿とさせている。

担当審査委員| 安田 幸一   乾 久美子   川上 元美   北山 恒  

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