GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [シティテラスさいたま新都心]
事業主体名
住友不動産株式会社
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
住友不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
08A05087
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

さいたま新都心エリアに位置する、一団地認定及び総合設計による総戸数396戸の分譲集合住宅。整形な住棟2棟を直線状に配棟、規格化された住戸プランと構成の単純化により住棟を集約することで、大規模な共用空間と共に充実した公開広場や歩道の計画を可能とした。住戸内には梁成を極限まで抑えた新構法により、採光・通風性に優れた大開口を配している。またバルコニー・外部廊下の手摺は熱線反射処理ガラスを全面採用。空を映し出す巨大スクリーンのようなファサードを特徴としつつ、住戸の眺望性の向上、ボリューム感の消失を図ることによる街並みへの圧迫感の軽減と調和、バルコニーの美観及びプライバシー性の向上を有効に果たしている。

プロデューサー

住友不動産株式会社 常務執行役員 事業統括部長兼開発企画部長 仁島浩順

ディレクター

住友不動産株式会社 都市開発事業本部 マンション技術部 執行役員 マンション技術部長 大河原清

デザイナー

株式会社日建ハウジングシステム 設計部長 宇佐見博之、副部長 石田直史、米丸陽

詳細情報

http://ct-shintoshin.com/

利用開始
2007年12月10日

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

建物本体のコストを抑え、高度なコストコントロールによる規格外の規模、仕様を誇る共用空間の実現に留まらず、児童の安全な通学路や遊び場、近隣の憩いの場の新たな核となる高い緑化率と絶大な利用価値を持つ広大な公開広場や歩道を計画する。また、新都心の街並みの一部として住まいが新たなランドマークとなりながらも、暮らしの中に新都心が溶け込むように、空を映し出す巨大スクリーンのようなファサードに思いを込めている。

デザイナーのコメント

住棟の集約と構造の単純化、住戸の企画化と最小限の住戸構成、高度なコスト調整により規格外の規模を誇る共用空間と広大な公開広場を実現。また新構法の採用による生活空間の向上を果たすなど、一過性のものではなく今後の事業で大きく発展・展開し得る分譲マンション計画の新たな手法として、また建築作品として地域社会へ意欲的に提示した作品。生活者のみならず多くの近隣住民に喜ばれるマンションの実現を果たすことができた。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

利便性や美観に優れた先進の街「さいたま新都心」に希望と高揚感を感じ、ここを住まいとして選択しながらも都心の喧騒から守られ、緑豊かな自然とゆとりある空間で緩やかな時間と共に生活を過ごしたい、住まいに誇りを感じたい居住者。敷地周辺には車道向かいに小学校や幼稚園がありながら、歩道や公園などの施設の整備が不十分であり、家族で憩う場等も少ない。こうした周辺地域に安全と快適さを求める近隣の人々や子供たち。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

先進の街と調和したファサード、充実した共用施設は居住者に誇りと満足感を与える。都心部に背を向けた住棟は街の喧騒を遮り、全ての住戸や共用空間、広場が南側住宅地に面する。新設の歩道や見通しの良い芝生広場は子供たちの安全な通学路や遊び場となり、新たな憩いの場となる。公道沿いに広場の地面を断続的にめくり上げることで、広場に憩う人と公道を行き交う人や車との見え隠れする関係性にも配慮された空間を提供している。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

配棟、住戸構成、構造、設計制度の適用、コストコントロールなど多角的に工夫を施すことで、極限まで空地を確保し更に屋上緑化を施すなど、緑化による地域への貢献を果たした。未開発地域に対して建築、ことに集住による景観づくりの一解答として一石を投じるべく、商品住宅では類希な程に高品質な建築を目指し建築文化の継承と向上を図る。また公開空地という公私が曖昧な場所に新たな人間関係の構築を促す糸口を生み出している。

その問題点に対し、どのように対応したか

さいたま新都心エリアは都市化が進む一方で、街の上位計画の中で緑化が局所的に推進されてはいるが、新しい街であり自然の緑が多い地域ではない。また街のインフラは美しく整備され、駅前は洗練された美しい建物が立ち並んでいるが、中心から少し外れると、デザインへの配慮や調和性に欠けた街並み、あるいは開発が中途半端で人気も少なく閑散とした雰囲気となり、同じエリア内においても街と建築の間に質の格差が感じられる。

審査委員の評価

総合設計では都市の重要な表情を集合住宅のファサードと外部空間が担うことになる。この計画においてはそれを十分に意識したデザインが試みられている。2棟に分節したボリューム配置と空を映しだすバルコニー手すりのガラスが、端正で軽快な表情をつくることに成功している。また、丘状の広場を主体とする外部空間がすっきりと、しかし豊かに出来ている。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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