GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
コーポラティブハウス [都立大学コーポラティブハウスMETA]
事業主体名
SGM環境建築研究所 + 清水淳建築設計事務所 + わいわい建築工舎
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
SGM環境建築研究所 (東京都)
清水淳建築設計事務所 (東京都)
わいわい建築工舎 (神奈川県)
受賞番号
08A05047
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

接道間口2.7m、敷地外周の97.5%が隣地境界の路地状敷地に建つ6戸のコーポラティブハウス。建物外周に巾2m強の外部通路や庭を配し、建物全体を敷地のまん中に配置。隣地に対して圧迫感のある壁の近接を避けて周辺住戸間に離隔をとった。天空率を確保する外部環境を、狭い中庭ではなく、隣地建物の引きを含めた敷地外周に求めたのである。さらに接道する路地を抜けるとあらわれる軒下空間には、それが当り前であるかのように柱がない。街区中央の無柱空間は袋小路に視界を開き、ハタザオ敷地でありながら敷地面積の約半分を道側に開放する。7.2mのキャンチレバーがつくる路地状敷地の集住デザイン。

プロデューサー

株式会社都市デザインシステム コーポラティブ事業部 小海裕

ディレクター

SGM環境建築研究所 佐々木 聡

デザイナー

SGM環境建築研究所 佐々木 聡+清水淳建築設計事務所 清水淳+わいわい建築工舎 山本祐介

佐々木 聡/全体デザイン 清水淳 + 山本祐介/住戸デザイン

詳細情報

http://www33.ocn.ne.jp/~sgm

利用開始
2007年3月30日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都目黒区

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

プライバシー確保の要求が強い住人に囲まれた、いわゆるハタザオ敷地における集住はいまだ都市の課題である。建物を浮かせた「キャンチレバー」と周囲との緩衝空間を確保した「まん中配置」により、道路からは隠れた存在である路地状敷地の集住デザインに取組む。装置などの付加的なデザインでなく、建築の配置と構造という強い骨格により、路地状敷地における集住のプロトタイプとしてのデザインを目標とした。

デザイナーのコメント

奥行7.2m、2.5層高の外壁と界壁、計3枚のRC壁による無駄のないキャンチレバー構造は、見た目のダイナミズムを主張するばかりではない。自由設計の結果としてできた側窓の少ない外壁がこの構造を強化し、動線と風・光・視界を通す外周や軒下空間は、路地状敷地における実態のある機能を生み出している。小手先のデザインでなく、強い骨格のあるデザインが個にも地域にも必要だと考えている。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

路地状敷地では、道路から引込まれた落着きある住環境を得られる一方、プライバシー確保の要求が強い環境の中で開かれた生活が困難な環境でもある。こうした敷地環境の中で、自らの生活空間を積極的にデザインしようとするコーポラティブハウスの住人。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

車が入ればバックでしか出られずの悪条件を回避、駐車場はもちろんバーベキューパーティも可能な共用空間であり、動線と視界を抜く3面開放の軒下空間を確保。まとまりのある空間を取りにくい路地状敷地で、利便性とその将来に渡る汎用性の高い無柱空間を実現しながら、1.78という高い耐震係数の構造体を提供している。住戸の外壁と界壁によって構成されたRC壁構造は、特別な構造物も露出せずシンプルな住空間を生み出した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

「まん中配置」は周囲との緩衝空間をつくり、セミプライベートな外周空間によって互いを意識し合う環境感は、個々の住空間を考える起点となった。隣に左右されずに採光をとるトップライトやハイサイド、視線をカットしながら光と風を確保するL型ルーバー、隣と向き合う開口のサイズや位置の調整等、コーポラティブハウスの住人と近隣からのオーダーメイドを「キャンチレバー」という強い骨格の存在によって成立させている。

その問題点に対し、どのように対応したか

路地状敷地という閉鎖的になりがちな環境における住空間デザインは、そこに住む住人の「個性」とともに「都市に住む」という社会的な「集住」のメリットを重ねた環境をつくる事が必要である。個人から地域そして地球規模の環境を通じた視点ではないだろうか?つまり一個人の要求を満たす内向きのデザインばかりでなく、近隣に囲まれて互いの関係を考える集住のデザインこそ必要な課題であると考えた。

審査委員の評価

旗ざお敷地における計画として重要なのが建物と空地のレイアウトである。低層密集の家並のなかにそれより規模の大きな集住をつくる場合、空地は周辺とうまく共有されるものであってほしい。ここではその配置が注意深くなされ、視界のぬけと隣地との離隔が確保されている。それは同時に地上階の駐車スペースをサポートする特徴的な構造壁のデザインにつながって、この場所での計画のリアリティを高めている。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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