GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
専業農家の住宅 [川越の家 TERRA]
事業主体名
S
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
スタジオ・アーキファーム一級建築士事務所 (埼玉県)
受賞番号
08A05037
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

江戸時代から代々続く専業農家の住宅です。今まで住んでいた離れがお子さんの成長に伴い手狭になったため、新たな住空間を望まれました。そして、母屋に1人でお住まいのお母様の様子が伺える様にとのことでしたが、母屋の隣には既に倉が位置していました。そこで考えたのが、築100年の既存倉を基点に土の箱を3つ増築し、その隙間に住まう様な住宅でした。倉の母屋側には小窓を穿ち2階を寝室として設えました。増築した土の箱達は下屋のラインでつなぎ合わせ、そこに生まれる様々な隙間が、諸用途を満たしながら外部との多様な距離感を形成する空間を目指しました。

プロデューサー

峯田建 (スタジオ・アーキファーム 一級建築士事務所)

ディレクター

峯田建 (スタジオ・アーキファーム 一級建築士事務所)

デザイナー

峯田建 恩田恵以 矢原奈欧 (スタジオ・アーキファーム 一級建築士事務所)

峯田建

詳細情報

http://www.archifarm.jp/archi.cgi?mode=html&page=3

利用開始
2007年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県川越市

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

先代から次世代へと土を守り引き継ぐ場として農家の住空間の役割を考えました。土に深くかかわる生活において、糧を得る場である畑というランドスケープから住まいというランドスケープまで「土との距離感の振幅」が大きく感じられる空間を目指しました。同時に、この地に於ける営みの厚みが「継続感」として将来へと繋がって感じられるように、土という素材にその役割を託しました。

デザイナーのコメント

先代から次世代へと土を守り引き継ぐ場として農家の住空間の役割を考えました。土に深くかかわる生活において、糧を得る場である畑というランドスケープから住まいというランドスケープまで「土との距離感の振幅」が大きく感じられる空間を目指しました。そして、この地に於ける営みの厚みが「継続感」として将来へと繋がって感じられるように、土という素材にその役割を託しました。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

江戸時代から代々続く専業農家のご家族(夫婦と子供2人+犬)。今まで住んでいた離れがお子さんの成長に伴い手狭になったため、新たな住空間を母屋に1人でお住まいのお母様の様子が伺える位置に望まれていた。しかし母屋の隣には既に倉があり、そのためには倉は取り壊しても構わないとのことでした。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

計画上、存在が不都合だと思われていた築100年の倉を、取り壊さずに要望を満たすと共に、新旧が相補的な関係を持ちながら、利便性の高い空間を創出することができた。現代の農家のモチベーションを高める空間が提案できたのではと考えている。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

倉を再生し活かしたことで、スクラップ&ビルドによる環境負荷を低減している。安定した倉の熱環境を空気を用いて家全体に循環させる仕組みを工夫し、冷暖房負荷を低減すると同時に、空気の淀みのない快適な室内環境を創りだしている。また、屋根の緑化などにより、照り返しを抑えて遮熱性を高めると共に、農村の風景にとけ込む外観を得られた。

その問題点に対し、どのように対応したか

クライアントには現在の機能を確保するために、代々引き継いできた倉を解体しなければならないという諦めがあった。そんな状況の中、機能と伝統を両立させる良いアイデアを探ることが求められていた。

審査委員の評価

古い蔵のまわりに新しい空間を回した増築の仕方がユニークである。横に増築するのでなく、新旧がひとつの建物のように計画するのは構造計画などの点から実際のところなかなか現実化が難しい。専業農家に必要な作業空間や接客空間の考え方を現代的な中間領域のデザインでまとめていることも評価した。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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