GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建て住宅 ギャラリー [INDUSTRIAL DESIGNER HOUSE]
事業主体名
-
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
有限会社筒井康二建築研究所 (東京都)
受賞番号
08A05034
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

都内の静粛な住宅地にあるこの家は、生活のためだけでなく、施主のライフワークといえる工業デザインのプロダクトを置くギャラリー、SOHOとして使われるスタジオ/アトリエとの共存が最も重要であった。機能を満たしつつ、それぞれの部屋を分節しながらも、やわらかくつなげていくことを試み、1階のSOHOが街に開かれることで、社会と住宅の新しい関係を提案する。構造は、鉄骨造とし、鉄の軽さと強さを利用して、ある部屋は吊られ、ある部屋は梁が大きく飛び、全体の空間の自由な流れを可能にする。外壁に鉄板を用い鉄板自体がサッシュとなり、この鉄骨で自由になった内部空間の流れを抽象的な形で外部に表現している。

ディレクター

有限会社筒井康二建築研究所

デザイナー

有限会社筒井康二建築研究所

利用開始
2006年10月15日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

街に対して家としてのプライベートな部分と、ギャラリーとしての公共性という相反する性質のものをどのように調和させるか。「家に街を引き入れる、家が街をつくり出す」という考えに基づき、新しいスタイルの住宅を提案する試みである

デザイナーのコメント

工業デザイナーの特殊な家として始まったプロジェクトであったが、その枠を超えて普遍的な住宅がどのように街、社会と関わるか、どのように住宅は開かれるべきかということに対し、新しい提案になるのではないかと考える。この能動的な建築の中にいる個人が、今後、社会とどのように積極的に関わり社会をどのようにつくっていくのか期待したい。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

工業デザイナーの夫と妻と子どものための家 プライベートギャラリーとしての利用者を想定

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

家としてのプライベートな性質に加え、クライアントの趣味である工業デザインのプロダクトを置くことのできるギャラリー、スタジオとしての利用を可能とした。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

家に街を引き入れることを目的に、意思で開くアトリエと書斎をエントランスのある地上階に置き、壁がすべて南側の道路に対し、前庭を通して、クライアントの意思で開くことのできるスペースとした。ギャラリースペースである居間は中間階に位置し、南北両方の壁を大きな開口とすることで、外環境に解放される。このアトリエとギャラリーは街と家の接点となり、この住宅に「公共」を取り入れることができる。

その問題点に対し、どのように対応したか

街に対して家としてのプライベートな部分と、ギャラリーとしての公共性という相反する性質のものをどのように調和させるかが課題であった。

審査委員の評価

工業デザイナーの住宅に相応しく、細部まで吟味されたプロダクトデザイン的な住宅だが、工業製品のように自己完結することなく、都市空間との関係も十分に考慮された清々しい住宅である。単純明快な箱形の外形の中に、SOHOをもった都市住宅がコンパクトにまとめられている。近未来の都市住宅のプロトタイプとなるような住宅だが、外壁の鉄板仕上げに関して、断熱性能がどのように確保されているか、テクニカルな解決法の情報が欲しかった。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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