GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建て住宅 [House S/ 妙高の家]
事業主体名
霜鳥貴志
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
霜鳥聡志建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
08A05027
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新潟県妙高市にある築45年経つ母屋の隣に若夫婦が住むための住宅です。5寸勾配の落雪屋根と正方形平面から方形屋根となりました。正方形平面の中央が暗くならないように、天窓を4つ開けました。東西南北に向かって開けられた天窓から、屋根と直角に床に向かって布の筒を下ろしました。新しい空に覆われた内部には、インナーガレージ・畳コーナー・個室など大小様々な機能を箱として適当に並べられました。空のような開放的な空間と大地のような隆起した閉鎖的な空間が混じりあうことにより、計画されながらもあたかも自然に成り立ったかのような不思議な場所を作りだしています。

デザイナー

霜鳥聡志建築設計事務所 霜鳥聡志

霜鳥聡志

詳細情報

http://www.ssarchitects.jp/

利用開始
2008年2月4日
販売地域

日本国内向け

設置場所

新潟県

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

住むためだけの機能的の住宅ではなく、まち・家族がよろこびにあふれる住宅を計画しました。雪国における建ち方は、合掌造りの白川郷のように、方形屋根とすることにより、以前からまちに存在していたかのような自然な風景をつくり出すことを考えました。内部は、機能のない4つの布筒により象徴的な空間をつくり出し家族のよりどころとなることを考えました。

デザイナーのコメント

画一化された雪国住宅・生活ではなく、周辺環境を踏まえたより前向きな住宅・生活があるのではと思い施主と協力して計画しました。外観は、雪国における美しい風景にもなるような集落を想像し、白い方形屋根を架けました。逆に内部では、無駄なもの(布筒)により象徴的な空間をつくりだすことを考えました。現在の住宅に失われた、空間が家族を支える、そんな住宅を目指しています。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

多雪地域である新潟県妙高市において、母屋の隣に若夫婦が暮らす為の住宅です。家族構成は夫婦、子供2人(将来)を想定しています。車好きの夫のインナーガレージ・作業室、本好きな妻の書斎、開かれた個室となる明るく暖かい家とすることを望まれました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

多雪地域に多い1階RC車庫、2・3階木造住居の高床式木造住宅ではなく、庭と一体的に利用できる平屋住宅としています。外観も片流れの屋根ではなく、正方形方形屋根とし、かまくらのような原型とすることにより、雪国での集落風景を予感させる町並みを作り出しています。内部は、無柱ワンルーム空間とし、東西南北を向く4つの天窓により奥に光を採りいれ、布筒によりゆるやかに空間を分節し、家の象徴となります。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

広い土地を生かし平屋住宅とすることで、豊かな周辺環境も含め魅力を引き出しました。自然と一体になる住空間は集落での楽しい生活をつくりだします。若夫婦が実家に新居をつくることにより、家族間・地域でのコミュニケーションが生まれ少しずつ活気づいています。その場所・その家族の為の住宅は、地方・工務店ではあまり考えられてなく、理解してもらえるように思いを伝えました。設備では熱環境を重視し計画しました。

その問題点に対し、どのように対応したか

地方集落で起きている若者の流出、母屋世帯も含めた家族のあり方、地方と都市の情報・意識の違い(施主・工務店含む)、寒冷地・多雪地域における効率のよい住空間などを考えて提案しました。

審査委員の評価

天窓から床までつながる布の筒は、光をやわらかく内包する虚の柱のようでもあり、独特の光景を作り出している。この筒を構造と兼用する可能性や、内部の他の要素との折り合いをめぐっては審査会内で意見が分かれたが、今までにはないデザイン要素の提案と実践的試みを評価した。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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