GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
マットレス [ラークオール]
事業主体名
株式会社イワタ
領域/分類
生活領域 - 家具、インテリア用品
受賞企業
株式会社イワタ (京都府)
受賞番号
08A04027
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

カシミヤ、キャメル、ヤク、馬の毛を使った積層構造のマットレス。湿度調節の性能に優れ、蒸れない。保温性が高く、冬の寒さも心配ない。圧迫感、振動、横揺れを感じず、寝返りがしやすい。麻フェルトで包んだポリエステル製スプリング層に馬毛を載せ、その上にヤク、さらにキャメルやカシミヤの毛を50層以上重ねた。ウール状とヘアー状の獣毛を混合して製綿化し、上層ほど繊維が細くなるように積層した。布製カバーで中身を包み、上下を糸で綴じ, 飾り房をつけた。サイズオーダーでほとんどのフレームに対応。金属類は一切使用していない。仕立替えも出来て、地球に優しい商品になった。エコテックス認証取得。

プロデューサー

株式会社イワタ 代表取締役 岩田有史

ディレクター

株式会社イワタ 代表取締役 岩田有史

デザイナー

株式会社イワタ 代表取締役 岩田有史

岩田有史 写真

詳細情報

http://www.larkowl.com/

発売
2008年9月1日
価格

155,250 ~ 638,400円

販売地域

国内・海外共通仕様

問い合せ先

株式会社イワタ マーケティング室
Email: mar@iozon.co.jp
URL: http://www.iozon.co.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

質の高い眠りを求める中高齢層、より安全で健康的な生活を求める健康志向層に、快適な睡眠を提供することを目標とした。睡眠には心身の疲れを癒し、明日への活力を高める働きがある。睡眠は寝室や寝床の環境によって影響されるとともに、人の生理現象と密接に関係する。日本には四季があり、寝室の温度や湿度、人の発汗や発熱などが季節で大きく変動する。本品は四季を通して快適に眠れる寝床環境の実現を目指した。

デザイナーのコメント

四季により環境が大きく変動する日本にふさわしいマットレスが開発できないか?古代よりムシロ状を重ねて綴じたものを畳とし、マットレスに用いたと言う。その知恵を拝借し、睡眠環境学的視点で素材と構造を工夫した。耐用年数が長いだけに後世に廃棄の環境負荷をかけたくないという思いもあり、再生可能な構成にした。ロゴ、飾り房に生命力を表す紅色を用い、快適な眠りで心身を癒していただきたいという願いをこめた。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

日本ではおよそ5人にひとりが睡眠に悩みを抱え、とりわけ40歳代以降、加齢ともにその割合は増加するとされる。しかしながら、直ちに治療を必要とする不眠症者は少なく、眠りの質に対して不満足を訴える者が圧倒的に多い。本品は快適な睡眠求める中高齢層、さらに、日頃そこそこの快眠でありながら、より安全で健康的な生活を求める健康志向層を使用者に想定した。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

獣毛を用いることで、冬の底冷え防ぐ保温性、梅雨や熱帯夜特有のムレと寝苦しさを防ぐ吸湿性、放湿性、透湿性が向上した。積層構造により体の荷重を支える支持性、体の圧力を分散するクッション性が高まり、さらに、寝返りによる振動、横揺れの防止にも成功した。マットレスの性能は素材と構造によって決まるが、新考案によりその向上が図られ、四季を通して快適な寝心地が実現できた。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

耐用年数経過後に再生、再利用できる構造にした。オーガニックコットン等の布製カバーで中身を包み、上下を糸で綴じた。カバーにはファスナーが取り付けてあり、綴じ糸を外すと中身が容易に取り出せる。仕立て替では獣毛等を再利用し、パーツ交換では交換部のみ廃棄する。パーツはすべて焼却処分が可能であり、ポリエステル部分は再生化資源として利用。素材はすべて有害化学物質の安全性を示すエコテックス100の認証を得た。

その問題点に対し、どのように対応したか

従来のマットレスは耐用年数が経過すると廃棄するしかなかった。廃棄の際も鋼線やウレタンなど複数の素材が使用されているため、焼却処分ができななかった。解体、分別も困難であり、再資源化も難しかった。また、有害化学物質の安全性に関しても、使用される複数の素材に対しその評価があいまいであった。

審査委員の評価

何種もの獣毛を積層構造で用い、鋼線スプリングにウレタンという従来のマットレスとは全く違う新しい感触の寝心地をデザインしている。金属を一切使わず、これまで廃棄するしかなかったマットレスの仕立替え・パーツ交換を前提に作られており非常にサステナブルでもある。

担当審査委員| 益田 文和   赤池 学   五十嵐 久枝   黒崎 輝男  

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