GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
テーブルウェア [シェル]
事業主体名
小田陶器株式会社
領域/分類
身体領域 - 高齢者、ハンディキャプトに配慮した道具・機器
受賞企業
株式会社ブルースデザイン (愛知県)
受賞番号
08A01072
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ユニバーサルデザイン、バリアフリー化の推進により障害者と健常者の生活における関係は物理的な側面では改善されつつある反面、それを使用する人達の心理的なケア、言葉の多用による配慮する側とされる側の二分化の強調等、個人個人の心の問題は千差万別であり課題は山積されているように感じます。本対象はデザイナーの実際の体験をもとにハンディキャップを持っている人と健常者が均等に当たり前の生活ができる食環境の改善を図ることを通して、高齢社会における食器のあり方を提案をしたいと考えております。

プロデューサー

株式会社ブルースデザイン 代表取締役 中村友治

ディレクター

株式会社ブルースデザイン 小林和生

デザイナー

株式会社ブルースデザイン 小林和生

小林和生

詳細情報

http://kaz-design.org/

発売
2008年2月24日
価格

735 ~ 4,200円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

自助具の一つとしてすくったものが外にこぼれ落ちない為の「返し」の付いた食器を「障害者の為に」「ユニバーサルデザイン」という言葉に売る側が頼りきらず、食器そのものの美しさで一般ユーザーの自発的な購入を促進することを目標とし、自助具としての垣根を越え、世の中に広めることでコストダウンを図ると同時にハンディキャップを持った方達の「自分だけ」という劣等感を低減し、購入する上での選択肢を増やしたい。

デザイナーのコメント

このシリーズをデザインするに至ったのは私自身の経験からです。体の一部に障害を持った友人とカフェで食事とる。オーダーをし、それが来るまでたわいのない会話でその場を楽しみます。やがて定員の方がそれを運んできて、さあ食べるぞとなったとき、友人がなんとなく困った表情をします。私に悟られないように。友人という関係から障害者と健常者という関係になる瞬間です。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

自助具としての利用者はもちろんのこと、一般ユーザー、ホテル、レストラン等の業務用食器としての販売も想定。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

大量生産できず比較的コスト高になりやすい自助具を広く一般に広めることはコストダウンのみならずノーマライゼーションの推進にも貢献できたと考えております。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

「返し」という形状は健常者にとっても使いやすい形状であることを利用し、普段そのような配慮をしてある食器を使わなくても済む方達にも購入して頂ける様な魅力ある意匠、現行の自助具ではできなかったスタッキング等の機能の充実を図ることで結果的に自助具という垣根を越え広く一般に根付かせることができればハンディキャップを持った方達の劣等感、過剰な特別視を低減させることができるのではないかと考えた。

その問題点に対し、どのように対応したか

一般の食器は使いづらい。または、使えないないからしょうがなくなく自助具としての食器を使うという方達の現状を目の当たりにして、積極的に使ってみたくなる様な美しい食器を提供する必要があった。また、一般社会においては自分だけ特別なものを使わなくてはならないという劣等感をどういう方法で解決するかという課題があった。

審査委員の評価

ハンディキャプトに配慮した道具には、配慮を特別なものとして表に出すあまり、心理面への配慮が欠けているものも多いのだが、このテーブルウエアは違う。こぼれにくい返しをつけながらスタッキングも可能なので普通に使える。さらに、返しを貝の形に見立てた無理のない造形が美しい。障害者と健常者の自然な食環境を考える洞察力がコンセプトとなって生まれたすぐれたデザインであり、この分野のあるべき方向性を示唆していると言えるだろう。

担当審査委員| 左合 ひとみ   井上 斌策   岩崎 一郎   川島 蓉子  

ページトップへ