GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
拡声器 [パワードボイス]
事業主体名
株式会社モルテン
領域/分類
身体領域 - 趣味やスポーツに用いられる道具・機器
受賞企業
株式会社モルテン (広島県)
受賞番号
08A01057
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

スポーツ指導者が実技指導のさいに使用する「両手と身体が自由に使える装着型"着る拡声器"」。本体(スピーカー部)を腰または胸に装着し、ヘッドセットマイクを使って拡声。身体にフィットするオーガニックシェイプとホルスターベルトの採用で、身体が動かしやすいだけでなく、スマートな装着スタイルを実現。また外部入力端子からMP3プレーヤーやモルテン製デジピストルの音源をミックスして拡声できるため、より効果的な指導の演出も可能。ネオジウムマグネット・コーンスピーカーの採用により明瞭な音声と広い指向特性(180°)と軽量化を実現した。

プロデューサー

株式会社モルテン スポーツ事業本部 SPE開発グループ 田中政行

ディレクター

株式会社モルテン スポーツ事業本部 SPE開発グループ 田中政行

デザイナー

株式会社GKデザイン総研広島 プロダクトデザイン部

詳細情報

http://molten.co.jp

発売
2008年3月25日
価格

31,500円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

スポーツ指導者は身振りと声で指示を出す。遠くに広がった選手や生徒に確実に意思を伝えようと喉を枯らして声を出す。実技指導の動きを妨げることなく、力強く声を拡声する道具を目指した。そのために、実演の邪魔にならないフィット感と広範囲で聴き取りやすい音質の実現を目標とした。また競技別に適した装着位置を選べることを目標にした。

デザイナーのコメント

"VOICE"には「表現」「希望」「良心」「神の・・」など、秘めた「力」をともなった意味がある。デザインプロセスの中でこの装置が「拡声」機能の他に、人の秘めた表現力を「覚醒」させる機能があることに気づいた。人に限らず、多くの生き物は生きるためのプレゼンテーション能力を備えている。この装置が潜在する本能を引き出し、「新しいプレゼンテーションを創造させる道具」になることを期待する。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

スポーツを指導する体育教師、監督、コーチ、インストラクター

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

実技指導の動きを妨げることなく、拡声できる。声を張り上げなくても意思伝達ができるので、喉障害の予防とトラブルを抱える指導者の現場復帰に貢献できる。また、指導を受ける側も、指向性が広く周波数特性がフラットなスピーカー特性のため、内容が聴き取りやすくなり、コミュニケーションの質が向上した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

両手が使え、誰でも何処でも簡単に操作でき、身体の自由を妨げない「着る拡声器」として開発を進めた。音響性能の位置づけは、メガホンのような遠距離・狭指向用ではなく、40m四方程度に広がった小集団への拡声を対象とした。広指向性でフルレンジのコーン式スピーカーユニットを採用し、従来メガホンよりも聴きやすくなることを目指した。話し手と聞き手のストレスを低減することにより、コミュニケーションの質を向上させた。

その問題点に対し、どのように対応したか

従来の「拡声領域」と「肉声領域」の中間に位置する「補声領域」に使える手軽な道具が存在しなかったため、大声を張り上げて喉を痛めるトラブルが「体育教師の職業病」と例えられるほど多く発生している。また従来メガホンのような拡声器を使った補声方法では、話し手は両手が使えず、聞き手はメガホンが向いている方向から外れると聴き取りにくいなどの問題があった。またメガホンを向けられることへの不快感も問題であった。

審査委員の評価

「スポーツ指導者が実藝指導の際に使用する」という具体的場面に適合した拡声器である。身体にフィットする本体のフォルムと、それに付けられたベルトによって、身体を激しく動かしても使いやすくした点が評価できる。また、ネオジウムマグネット・コーンスピーカーを搭載することで、はっきりとした音声、180度の指向特性、コンパクトな軽量化を図ったことも、シーンに対応した機能を盛り込んでいて良い。

担当審査委員| 左合 ひとみ   井上 斌策   岩崎 一郎   川島 蓉子  

ページトップへ