GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
鉄道の運行異常時における旅客案内 [路線図を使用した直感的な運行状況案内]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
東日本旅客鉄道株式会社 (東京都)
株式会社日立製作所 (東京都)
受賞番号
07D01042
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

JR東日本の駅改札付近で列車の遅延情報を路線図を用いて表示する旅客案内。既存の情報ソースを活用しながら、従来のLED表示器とは一線を画すグラフィカルな表示を実現。路線図を示すことで遅延発生箇所との距離や影響範囲を直感的に伝え、同時に読みやすく整理されたテキストによって詳細な情報を伝える。これにより駅利用客はごく短時間で情報全体の概要を掴むことができる。開発プロセスにも特徴があり、路線図表示のためのシステム基本設計からデザイナーが行なうことで設計段階におけるデザインの妥協を最小限に抑え、デザイナーとJR研究者との対話、実際のフィールドでの実験を繰り返すことでデザインの質を高めて実施に至っている。

プロデューサー

株式会社日立製作所 情報制御システム事業部 部長 汐見龍徳+東日本旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 お客さまサービス部 部長 東充男

ディレクター

株式会社日立製作所 情報制御システム事業部 主任技師 金田悦雄、伊藤 雅一+JR東日本研究開発センターフロンティアサービス研究所 柳澤剛、角田史記、矢島武幸

デザイナー

株式会社日立製作所 デザイン本部 玉山尚太朗、柴田吉隆

左:玉山尚太朗 右:柴田吉隆

詳細情報

http://www.jreast.co.jp/press/2006_2/20061205.pdf

開始日
2007年2月26日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

いままでにないものをつくることを目指し、デザイナーと鉄道事業者内の研究者が対話とプロトタイピングを繰り返すことで大きな成果をあげることのできたプロジェクト。実際のフィールドでベータ版を試すことのできる環境が複数回にわたり準備できたことで、アイデアに枠を設けることなく様々なことに挑戦することができた。その結果として、情報デザインの力が存分に発揮された新しいものを生み出すことに成功した。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.既存の情報ソースを利用して列車の遅れに関する情報を路線図形式で表示する仕組みを構築する
2.運行情報および振替輸送情報について整理をし、駅利用者へ情報をわかりやすく伝えることのできるビジュアルを構築する
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

駅利用者が一見しただけで、情報全体の概要を理解することができ、表示されている内容が必要のあるものか否かの判断ができること

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

既存の情報ソース(テキスト情報)を補完するデータベースを構築することにより、路線図形式での表示や難しい運行状況を×△○にカテゴライズすることを実現し、駅利用客が直感的に理解できる情報にすること

デザインが技術・販売等に対して行った提案

JR東日本のサイン計画を応用したグラフィックデザインを採用することで、(広告などではなく)JR東日本から正式に発信された信頼できる情報であることを駅利用者へ伝えること

審査委員の評価

現行に付帯したそもそもあるべきはずのサービスだが、災害時、非常時など、デザイン性に優れたこのようなわかりやすいディスプレイは確実に必要である。

担当審査委員| 赤池 学   生田 幸士   タナカノリユキ   西山 浩平   原島 博  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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