GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
教育ソフト [バーチャルアナトミア Ver.1.0]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - デジタルメディア
受賞企業
日本SGI株式会社 (東京都)
受賞番号
07C02012
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

医学的にも人間工学的にも今まで得ることができなかった「生きている人体」を、正確な解剖学的構造を持ち、かつそれらの動的変化を含む状態としてリアルタイムに観察、解析できるパッケージソフトウエアを商品化した。人体の複雑な構造とそれらの動的変化を、このために設計したビュアーにより直感的に観察できる機能を持たせた。また任意の断面を人体に設けて内部構造を把握したり、視点移動に追従し3次元的に解剖学名称を表示できる機能も盛り込んだ。すべての人体パーツは、デザイン的な美しさをもつだけではなく、数値的な計測に耐えうる定量モデルであり、各種のシミュレーション、構造解析、動作解析等の研究用途に用いることができる。

プロデューサー

東京慈恵会医科大学 高次元医用画像工学研究所 教授 鈴木直樹+日本SGI株式会社 営業統括本部 第一事業本部 副本部長 杉浦真

ディレクター

日本SGI株式会社 ビジュアライゼーション事業本部 OP統括 常田龍彦+東京慈恵会医科大学 高次元医用画像工学研究所 講師 服部麻木

デザイナー

日本SGI株式会社 高度ビジュアルメディア開発本部 マネージャー(チーフデザイナー) 平井直哉、村内達也、奥健太郎+東京慈恵会医科大学 高次元医用画像工学研究所 助教 鈴木薫之、助教 大竹義人

国内外自動車メーカー、デザイン会社でエクステリアデザイナー

詳細情報

http://www.sgi.co.jp/products/software/va/

開始日
2007年1月9日
価格

950,000 ~ 1,357,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

科学的手法により得たオリジナルデータの生体的な正確さを保ち、人体の美しさをアートまで高めることを目的とし、デザイナーと医学専門家の緻密な連係作業を実施した。その結果デザイン的にも、科学的にもクオリティの高い「生きている人体」のモデルデータが完成した

デザインサイドに提示された要求・要望
1.今まで表現できなかった正確(定量的)な人体の内部構造の表示を可能とした
2.複雑な階層構造を持つモデルデータを見やすく表示できる機能を持たせた
3.解剖学的構造を持ちながら、動的変化のある人体の構造をわかりやすく表現できるようにした
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

生体としての解剖学的を損なわず、かつMRIの計測データに生じる物理的な誤差をできる限り軽減させることで、本来の人体の持つ解剖学的特徴をユーザーが直感的に把握できる形で表示可能とした。心臓の拍動や動作時の全身骨格の動きなど、通常の解剖図鑑では把握できなかった人体の四次元的な動態を、ユーザーが時間と空間を自由に移動しながら直感的に把握出来るようにするための使いやすいユーザーインターフェースの開発を行った

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

ソフトウェアーですので特に寿命はありませんが、長くお使いいただくために今後は、さらに詳細な内部構造モデルを追加するだけでなく、性別や年齢のバリエーションを増やすなどして、より幅広い分野で利用可能なシステムの開発を行っていく予定である

デザインが技術・販売等に対して行った提案

全身の血管や臓器を含め、従来の同種のソフトウェアでは実現できていなかった人体の詳細な解剖学的形状データを含んだソフトウェアとするため、通常のワークステーションレベルでも大容量のポリゴンデータを高速にレンダリング可能とした。またデザイナーの所属する日本SGIが販売するVizImpress(対話型リッチコンテンツ統合プレゼンテーション環境)を用いて本ソフトウェアを操作可能とし、人体モデルをほぼ実物大で表示すると共に、視点の移動や回転、拡大・縮小などを、指先で直接インタラクティブに行うことを可能とし、販売時やユーザに対する機能説明の際に有効に活用するように提案した

審査委員の評価

縦型ディスプレイにCGで表現された人体は、動画像も含め完成度が高く、色彩や透過表現など美しい。また、インタラクションの操作性もよく、GUIとともに画像の表示スピード非常に早く、誰もが簡単に操作でき、そしてより直感的な操作を可能にした。教育用ソフトとしてそのデザイン性、インタラクション性を高く評価しグッドデザイン賞に値すると判断した。

担当審査委員| 中谷 日出   戸島 國雄   福冨 忠和   宮崎 光弘  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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