GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
医療情報システム・読影レポーティングシステム [OPEN PACS シリーズNV-1000/ Natural Report]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - デジタルメディア
受賞企業
株式会社日立メディコ (東京都)
受賞番号
07C02010
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

医療用のシステムである読影レポーティングシステムは,放射線医が大量の医用画像を読影して効率的に読影レポートの作成をすることを支援するシステムである。画像や関連する医療情報の参照とレポートの所見入力をシームレス,かつ正確に運用できることが必要で,高いユーザビリティが要求される。

プロデューサー

株式会社日立メディコ マーケティング統括本部メディカルIT戦略本部本部長 井桁嘉一/メディカルIT事業部 システム本部 開発部 技師 長岡孝行

ディレクター

株式会社日立製作所 デザイン本部 情報ソリューションデザイン部 主任デザイナー 高野昌樹

デザイナー

株式会社日立製作所 デザイン本部 情報ソリューションデザイン部 加藤真理子

詳細情報

http://www.hitachi-medical.co.jp/product/iryou/natural-report/index.html

開始日
2007年7月
価格

オープンプライス (最小構成時のパッケージライセンス価格。システム規模によって価格に幅あり。)

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

読影医は様々な依頼科の要望に応じ、大量の画像データの中から患部を見つけ、的確な所見を短時間で行うことが求められ、その負担が大きく困難な作業となっている。そこで、読影前に過去所見のサマライズによる事前把握や類似所見の検索が可能な読影準備の行き届いた環境の提供が必要と考えた。結果、無駄な作業をショートカットし、限られた時間を、読影に集中する時間に割り当てることが出来るシステム環境の整備・推進を行った。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.患者の過去情報を時系列でサマライズ可能な環境を提供
2.ユーザニーズに柔軟に対応し、使用頻度・目的に応じた、ステータス管理が可能な機能
3.画像ビューアとの連携作業への視覚的負担を軽減するネガポジ同居表現のGUIデザイン
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

読影レポートは電子カルテとの連携、院内Web配信用の文書データとして使用されることを想定し、紙を連想させるポジ配色を検討していた。しかし、ユーザ調査より読影レポートは画像ビューアシステムと密に連携して、使用する施設が多い事。画像ビューアの画面は、ネガの複数画像の閲覧がメインで、視覚的負担の軽減を考慮したネガ配色となっている。そこで本システムを取り巻く環境に配慮し、画像ビューアのように参照情報のエリアはネガ配色、レポート入力エリアは連携する文書データの紙イメージのポジ配色とした。環境に配慮したネガとポジを同居させたデザインは、医療システムのビジュアルとして新規性のある特徴的なデザインとなった

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

ソフトウエアの自動アップデート機能(ハードウエア的な工夫はなし)

デザインが技術・販売等に対して行った提案

大学病院と民間の総合病院、2つの異なる病院調査で読影医から得た情報を通してユーザニーズを吸収。2施設共通のニーズ、大学病院で求められ一般病院では求められない機能、複数の施設を持つ総合病院に特化し求められる機能などから、ポイントを絞ったデザイン提案を行った。

審査委員の評価

撮影された医用画像から放射線医が所見レポートを作成するためのソフトウェアにとって、最大の難関はユーザーである医者に負担をかけない画面のデザインである。撮影データを過去にさかのぼって閲覧しつつ、レポートを大量に処理する医療現場においては、適切な視覚表現と眼精疲労を極力抑える色彩の導入も重要になるが、本ソフトはすべての面において高レベルのデザインを実現している。画像参照画面とレポート作成画面のネガ表示とポジ表示の区別化など、新しい提案による負担軽減への挑戦は高く評価できる。

担当審査委員| 中谷 日出   戸島 國雄   福冨 忠和   宮崎 光弘  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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