GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
放射線情報システム [日立放射線情報システムOPEN-RIS]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - デジタルメディア
受賞企業
株式会社日立メディコ (東京都)
受賞番号
07C02009
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

既存の病院情報システムとオンライン接続して、放射線検査の予約、受付、実施、医事請求、照射録管理までを一貫して行うサポートシステム。CT撮影、MR撮影、核医学撮影などの幅広い検査に対応している。RISの導入により画像に関する撮影情報を一括管理することができるため、データを多角的に活用することができる。フィルム枚数や造影剤などから経営面への効率化へ、被曝量などから患者の安全面への配慮を可能とした。

プロデューサー

株式会社日立メディコ マーケティング統括本部メディカルIT戦略本部本部長 井桁嘉一/メディカルIT事業部 システム本部 開発部 技師 鈴木雅登

ディレクター

株式会社日立製作所 デザイン本部 情報ソリューションデザイン部 主任デザイナー 高野昌樹

デザイナー

株式会社日立製作所 デザイン本部 ユーザエクスペリエンスリサーチセンタ ヒューマンセンタードデザイングループリーダ 主任デザイナー 河崎宜史/情報ソリューションデザイン部 デザイナー 川瀬麻衣子

詳細情報

http://www.hitachi-medical.co.jp/product/iryou/open-rits/index.html

開始日
2007年4月1日
価格

オープンプライス (最小構成時のパッケージライセンス価格。導入する撮影業務数(CT検査、MR検査など)や病院規模(端末数)によって価格に幅あり。)

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

OPEN-RISは現場調査からわかった運用フローをもとに、「閲覧・検索」→「詳細情報」→「実施・入力」という放射線撮影手順に沿って画面を横へスライドさせるGUIデザインを実現。なめらかな動きによってスライドさせることにより、本来の紙の「依頼箋」から必要な患者の「依頼箋」を選び取る感覚を大切にしたことで、紙運用の方がわかりやすいと考えていたユーザやパソコンを苦手とするユーザにも受け入れられた。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.ユーザ(放射線技師)の業務の流れに沿った画面展開を横スライドにより直感的な画面デザインとして実現
2.禁忌情報をただ目立たせるのではなく有無を知らせ、有の場合は詳細表示することでストレスを削減
3.X線装置の傍に置かれる場合が多いことから照明による環境の違いにも対応した画面デザイン
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

タッチパネル操作における操作の容易なボタンサイズの確保、手の動きを考慮したボタンの配置位置、背景色と文字色の十分な輝度差の確保、最低文字サイズの設定などのユーザビリティへの配慮を行い、コンピュータに不慣れな方からベテランの方まで、容易に本システムを使いこなすことが可能となり、業務の効率化に繋がった。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

「長くユーザに使ってもらう」という意味で、ユーザには稼動当時のバージョンをずっと使ってもらうのではなく、バージョンアップをしながら長く使ってもらうことを前提としてシステム設計を行った。「廃棄される段階」は「バージョンアップする段階」と考え、新バージョンプログラムとの入れ替えとして対応。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

放射線装置の受注活動は、展示会でのプレゼンテーションやコンペティション形式をとられることが多く、短時間でより製品の良さを伝え、印象に残すことが重要である。動きの確認できるデモを受注活動に使用することによって、購入後の使用イメージをスムーズに伝えることでき、受注活動に貢献することができた。

審査委員の評価

医療システムにおけるソフトウェアデザインには、高度の専門性と平易で誤操作の少ない普遍性の両立が求められ、最終的には長時間労働に耐える画面デザインへと昇華される。本ソフトは、開発時からデザイナーを現場調査に加え、放射線技師の業務フローを解析することからデザインの手法を導入している点が評価できる。さらに、タッチパネルのボタンサイズや文字サイズ、色彩と明度、画面スクロールの方向や速度などを現場にフィードバックしてユーザーに使用感を循環的に確認している点など、専用ソフトの開発における基本を守りながら高いレベルにまとめ上げていることは大いに評価できる。

担当審査委員| 中谷 日出   戸島 國雄   福冨 忠和   宮崎 光弘  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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