GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
サーモレンダー2.0 [屋外熱環境シミュレーションツール]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - デジタルメディア
受賞企業
エーアンドエー株式会社 (東京都)
受賞番号
07C02008
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

近年、ヒートアイランド現象や地球温暖化など、屋外の熱環境を取り巻く状況は悪化の一途をたどっています。気象や都市計画、環境といった各分野の専門家が集結して、それらの対策を講じようとしています。もし、その対策や低減効果を、住宅やビル、ランドスケープなどを設計するデザイナー自身が解析・対策・提案・設計できたなら、未来は必ず良い方向へ進むはずです。サーモレンダーは計画物の屋外熱環境をシミュレーションすることができ、さらにそれを可視化することができます。また、学術的な熱的指標をも算出することができます。地球規模で環境を見据えた場合、必須になる設計支援ツールであるといえるでしょう。

プロデューサー

エーアンドエー株式会社 代表取締役会長 新庄宗昭

ディレクター

東京工業大学 教授 梅干野晁+エーアンドエー株式会社 非常勤取締役 大河内勝治

デザイナー

エーアンドエー株式会社 主任研究員 浅輪貴史+東京工業大学博士課程大学院生 中大窪千晶+中野洋一+エーアンドエー株式会社 藤田道文、竹口太郎、佐藤和孝

詳細情報

http://www.aanda.co.jp/products/ThermoRender/

開始日
2007年4月27日
価格

525,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

地球温暖化とともに社会問題化する都市のヒートアイランド現象に対し、建築CADが何とか対策上貢献ができないかと考え、開発しました。設計者が、設計実務の現場で簡単に熱環境予測と評価ができるよう、実用的なシミュレーションシステムと、熱環境のビジュアライゼーションを構築しました。建築設計に携わる人々がこのツールを活用することで、ヒートアイランドが抑制でき、快適な都市環境が実現するものと期待しております。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.すべてのデザイナーに熱環境シミュレーションを提供することを主眼にデザインした。
2.扱いやすい「VectorWorks」上での稼動を目的としたため、対話的インターフェースを構築した。
3.熱を視覚化したことで、熱環境の知識の有無にかかわらず、誰もが熱的問題点を把握することができる。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

何よりもシミュレーション結果のわかりやすさを重視しました。従来は数値やグラフなどでしか出力されなかった表面温度を、あたかもサーモカメラで撮影したかのようなグラフィック表示で視覚化することができます。もちろん、従来の数値での出力にも対応し、精緻な検証を行うことも可能です。さらに、保水性舗装の計算を可能にし、積極的に都市を冷やす効果を見ることができます。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

なじみの薄かった熱環境を建築デザイナーが扱いやすいように、インターフェースを分かりやすくしました。グラフィカルに直感的に作業を行い、屋外の熱環境をビジュアルで確認することができます。

審査委員の評価

建築や都市計画の面から、ヒートアイランド化・地球温暖化の対策が講じられることが多くなった。ビルの屋上緑地などがよく話題になるが、その根拠となる屋外の熱環境をシミュレーション(計算)するソフトウェアがこのサーモレンダー2.0だ。普及している設計用モデラー上で動作し、計算した屋外表面温度を、モデル上で誰にでもわかるやすい色彩でグラフィック表示できるなどの点が、建築業界での評価も高いようだ。エコロジーに配慮した建築・都市のデザインを実現するための優れたツールだといえるだろう。

担当審査委員| 中谷 日出   戸島 國雄   福冨 忠和   宮崎 光弘  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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