GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
A Tale of Stray Kittens ー異世界旅行猫絵図ー(ルーセントアベニュー) [愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番から西区牛島町6番まで]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 環境デザイン
受賞企業
有限会社TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE (東京都)
受賞番号
07B03020
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「A Tale of Stray Kittens」は、名古屋駅より北へ伸びる長さ290mの地下道(ルーセントアベニュー)全体をアート化した作品です。本地下道は名古屋ルーセントタワー(名古屋市西区牛島町6番1号)の開発に伴い新設されました。本作品は「ルーセント(光、輝き)」という開発コンセプトから、光と影を利用し地下道を演出しています。また全体を9つのゾーンにわけ、様々な色(照明)と壁画(シルエット)によって非日常的な世界を体験できるようにしました。暗い、怖い等、通常はあまりよくないイメージの地下道環境を明るく清潔感のある空間へと改善し、安心して長く楽しく利用していただくことを目指しました。

プロデューサー

学習院女子大学 教授/TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE 清水敏男

ディレクター

株式会社日建設計

デザイナー

有限会社プラプラックス/minim++(アートユニット) 代表取締役 近森基

minim++ 近森基氏

詳細情報

http://www.shimizuoffice.com/lucent/index.htm

開始日
2007年1月10日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

暗く、均質なデザインになりがちな地下道空間にストーリーを持たせ、シルエットと色(照明)で演出しました。公道というパブリックな空間が、毎日利用する人々の小さな喜びとなり、さらに地域住民や周辺の市民が集まるようなシンボル的な場所として活かされることを目指しています。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.既存地下道にある薄暗い、陰気、閉塞感がある等のイメージを改善してほしい。
2.利用者の心を豊かにし、街への愛着心を生むことで、より多くの人々が進んで利用したくなるような地下道としてほしい。
3.地下道は広告空間としても利用する事が決まっている。アート空間であるだけでなく、広告空間としても機能するデザインとしてほしい。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

既存の多くの地下道は均質で無機質なデザインである。空間に親しみが得られない点、また利用者や周辺住民からの注目が少ないために地下道環境が悪くなってしまう点を問題と考えた。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

既に地下道に設置予定であった広告スペースを、アート空間に効果的に取り入れることを課題とし、機能的にも、意匠的にもこれを解決するデザインを目指した。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

地下道をアート空間とすることによる大幅なコストアップや、メンテナンスが難しくならないよう考慮したデザインとした。

審査委員の評価

とかくネガティブな場となりがちな地下道を、豊かなアート性によって異空間へと昇華させている。白一色のトンネル空間をイメージ豊かなシルエットと光の展開によって魅力ある場が形成されている。また、通常内照ボックスとなる広告表示をあえてシート貼り+スポットライトとした点も、広告表現の新しいあり方として評価できる。この場を歩む人々はいつしかシルエットとなって物語りに溶け込んでいく。そんな魅力ある場を作ったデザインマインドに敬意を表したい。

担当審査委員| 田中 一雄   川上 元美   黒川 玲   南雲 勝志  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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