GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
オフセットオープン式多目的イメージングシステム [CUREVISTA]
部門/分類
商品デザイン部門 - 医療機器・設備
受賞企業
株式会社日立メディコ (東京都)
受賞番号
07A11055
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

【用途】食道・胃部・大腸などの悪性腫瘍の有無、膵管や胆管の状態、椎間板ヘルニアや関節の状態、尿道や膀胱の状態、腹部や四肢の血管走行状態や悪性腫瘍の有無などの診断・治療を目的とするX線透視撮影デジタルシステムである。【特徴】検査によっては、内視鏡装置や超音波装置を併用することがあるが、これらの器材は術者の近くに置いて使用するため、術者の周囲には広いワークスペースが必要となる。また、被検者は内視鏡挿入や穿刺の状態にあるため、体位移動などはリスクを伴う。本装置は、術者周囲に広いワークスペースを提供するとともに被曝低減を含めた安全な検査環境を提供することを特徴とした線透視撮影デジタルシステムである。

プロデューサー

株式会社日立メディコ XRシステム本部 原 昭夫、北 寿一、長岡 政巳

ディレクター

株式会社日立製作所 デザイン本部 社会ソリューションデザイン部 二ノ宮 篤

デザイナー

株式会社日立製作所 デザイン本部 社会ソリューションデザイン部 二ノ宮 篤、笠井 嘉

詳細情報

http://www.hitachi-medical.co.jp/product/x/fpd/curevista.html

開始日
2007年8月30日
価格

234,000,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

高度化する先端医療現場に優しさとストレスのない環境を提供。被検者の精神的安定と圧迫感を軽減させる配慮として、視界に入る印象をやわらげる温かみのある色彩や、やさしい曲線でカバーした形状を追求した。更に様々な検査手技に配慮する自由に動ける開放的な空間を確保するオフセットした支柱配置を検証し、医療診断領域の拡大と被検者に検査技師に優しい顔作りをデザイナーが開発の当初から製造営業へ主張し実現した。

デザインのポイント
1.被検者への精神的苦痛を軽減。温もりのある色彩や形状を採用、視線に配慮した優しい質感を追求。
2.被検者への安心清潔に配慮した形状。精神的緊張を優しく開放し視界に入る全てに優しさを追求。
3.開放的な作業空間を確保。様々な検査に対応にするオフセットでオープンな支柱の構成配置を追求。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

医師や技師介助者の作業空間と様々な検査手技や周辺機器の空間確保のため、X線の支柱を天板ベッド部の中心からオフセットに配置し広々としたオープンな作業域を提供できた。更に天板ベッド部周りに大きなラウンド形状を持たせ被検者の部位(頭部足部)に合わせた手技への集中がしやすく回りこめる優しい形状を施した。それが今までにないX線透視撮影装置の新しい顔となり営業販売に大きく貢献している。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

装置は医療機器であるため、設計段階から安全性を充分に考慮している。また、製品の耐用試験でも仕様の3倍までの負荷をかけた試験をクリアすることが大前提である。本製品に限らず、当社製品では従来から長寿命化、およびそれに伴う安全性を実現している。なお、リサイクルの観点では、搬送時の梱包材や取り付け治具の再使用、X線管球容器の再使用を実施している。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

製造からマーケット営業部隊まで開発目標を統一する一つのデザイナーの思いをコンセプトカタログで提案し意志統一を明確にした。装置本体から操作卓周辺機器までシステム全体の印象を合わせ、X線装置の作業性が高く整った検査空間を提供した。被検者や医師技師への配慮を形に結びつけ、安心安全のX線装置の新たな顔作りとして貢献した。今まで説明しないと売れない装置から見ればよさが解る明解な装置へと導く事ができた。

審査委員の評価

診断や治療に用いられるX線透視デジタルシステムである。支柱をオフセットさせることで、開放的なワークスペースを確保することができる。また撮影範囲も全身に及び広大な作業スペースを確保できる。従来の装置は、巨大なロボットのような威圧感を感じさせるものだったが、本装置では、形状や色彩に細やかな配慮がなされており、患者と医療スタッフの双方のストレス軽減に役立つものと思われる。

担当審査委員| 日高 一樹   高尾 茂行   蓮見 孝   馬場 了  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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