GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
システムサイン [アスタリスク]
部門/分類
商品デザイン部門 - 公共機器・設備/公共交通関連機器・設備
受賞企業
株式会社コトブキ (東京都)
受賞番号
06A12015
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「アスタリスク」は独自の勘合方法「Xジョイント」によりアルミ型材を連結し、様々な形やデザイン表現ができる次世代のサインです。目指したのは空気のような存在感。建築に溶け込み、「*」のように自然に注意を惹き付けること。「天井高や扉高さに合わせる」、「分岐の角に設置する」、「通路幅に合わせて設置する」など建物と一体にする設計を可能にし、特に通路の分岐や大空間など迷いやすい場所への設置を想定したラインナップを揃えました。表示のメンテナンス頻度に合わせて様々な印刷仕様を選ぶことができ、ユーザー自身が表示を作ることもできます。多彩な表現によりインテリアと調和し、施設のアイデンティティを創り出します。

プロデューサー

株式会社コトブキ サイン事業部 事業部長 菊池仁作

ディレクター

株式会社コトブキ サイン事業部開発室 室長 藤井将之

デザイナー

株式会社コトブキ サイン事業部開発室 室長 藤井将之+相澤デザイン事務所 相澤信彦

詳細情報

http://www.kotobuki.co.jp/

開始日
2005年9月30日
価格

7,500 ~ 560,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

開発段階では、今後10年間のスタンダード製品という位置づけで始まった製品でした。近年の公共サインは環境グラフィックと言われるように、空間イメージを創る重要なインテリア要素の一つですが、この開発では、サイン自身が主張することなくそれでいて施設の個性を引き出せるようなデザインが望まれました。この製品の特徴となった機構は、釘を使うことなく組継ぎだけで建てられた神社を眺めていて思いついた勘合方法です。

デザインのポイント
1.アルミ勘合部:形態バリエーションと表示デザインの展開力を増した。両面連結可能で、組立後のガタが出ない
2.アルミリブ:連結部の目隠しと、型のダイス目を目立たなくする。表面処理工程を減らしコストダウンを実現
3.加工や組立工程を減らし、ビスやテープをほとんど使用せず組み立てられる。製造効率化と納期短縮を実現
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

表示メンテナンス性と印刷面の保護:人が触れることで印刷面が剥がれることが多いインクジェット印刷の場合でも、裏面から印刷物を貼ることで、印刷面を保護し美しい表示を保つことが出来ます。また、ユーザー自身が表示を作成することも出来、メンテナンス頻度に応じてサイン表示の仕様を自由に選べます。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

製品の主要素材には、リサイクル可能なアルミやPET板、また燃焼しても有害ガスを発生しないEVA樹脂を採用し、素材別に分別廃棄できるよう配慮しています。サインは施設内容の変更に伴って表示を変更することが多く、このような表示メンテナンスの際にも本体はそのまま使用し、PET板のみを交換します。印刷メディアも各社PVCからPETへの移行が始まっており、表示板と同じ素材のため相性が良く、メディアを剥がすことなく廃棄することも可能です。また、製品は燃え難い素材で構成されており、本体のアルミはもちろん、自己消化性のあるPETを採用するなど、防火対策にも努めています。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

「サインは手間が掛かる・・・」という声を多く耳にします。公共施設のサイン計画においては、納入までに本体デザイン・表示デザインの設計変更が多いため、図面変更や再積算、工程を組直すなど製品には見えない部分にも多くの労力が掛かっていました。これらをデザインで解決するために、『短納期の受注生産品』であることが望まれ、結果、アルミ型材による「カット&アセンブル」をキーワードにした勘合部のデザインによって多くの問題を解決しました。塗装工程をなくす、部品点数と加工工数を減らす、価格や納期を一律にするなど、様々な工夫をデザインに盛り込むことで、次のスタンダードとして新しい価値を生み出しています。

審査委員の評価

軽量、精緻、リサイクル性に優れるアルミ型材の新たな利用が家具、住宅へと広がっていることは近年のグッドデザイン賞においても顕著である。この商品をそうした動きをシステムサインに広げるデザインコンセプトが新しい。軽さはもとより、断面がきれいで厚みが出ないといったアルミならではの特質をうまく活かし、デザインの提案性に優れる点に好感が持てる。

担当審査委員| 森山 明子   大月 ヒロ子   平田 喜大   福田 哲夫  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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