GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
フロシキ [アーキテクスチャー]
部門/分類
商品デザイン部門 - 日用品・ガーデニング用品・雑貨
受賞企業
美濃部株式会社 (東京都)
受賞番号
06A02011
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「包む道具」であるフロシキは、物を包んだ時点で、1枚の四角い布が立体に変わる。その四角い布を、立体的な視点からの“機能と美の融合”を得意とする建築家がデザインしたとき、表面的なデザインだけでなく素材にも拘った、かつてない新感覚のフロシキとなった。本シリーズは、その建築家としての本質を、建築家(ARCHITECTURE)+素材(TEXTURE)=「ARCHITEXTURE(アーキテクスチャー)」という造語で表現したフロシキシリーズである。

プロデューサー

美濃部株式会社 専務取締役 美濃部順一郎

ディレクター

美濃部株式会社 専務取締役 美濃部順一郎

デザイナー

内藤廣建築設計事務所 内藤廣/妹島和世建築設計事務所 妹島和世/手塚建築研究所 手塚貴晴+由比/青木淳建築計画事務所 青木淳/隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾

フロシキデザインに賛同いただいた5組の建築家たち

詳細情報

http://minobe-inc.jp

開始日
2006年4月1日
価格

5,250円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

シンプルで、使って美しく、ちょっとした驚きのあるものができないかと考えた。(内藤)広げたときとものを包んだときで全く印象の異なる模様ができないかと考えた。(妹島)単純な二面性の引き起こす多様な可能性を楽しんでもらいたいと考えた。(手塚)生地を重ねて光の干渉を生み出すことで無限の表情を楽しんでもらいたいと考えた。(青木)触覚を通じて、点字の凹凸を読み、感じてもらえるものができないかと考えた。(隈)

デザインのポイント
1.2次元の平面的なデザインではなく、3次元的にデザインを考えたものである。
2.フロシキ=染色(プリントを含む)という固定概念にとらわれずに加工法も検討したデザインである。
3.シリーズ5種類どれもがサイズは同じ□90cmだが、素材・染色法・加工法が異なる製品である。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

同製品のパッケージには、本シリーズを購入した消費者が、同シリーズの他の製品についても、どのようなデザイナーが、どのようなデザインをしたかについて、各デザイナーの略歴や製品のデザインコンセプトを掲載したカタログを同封している。さらに、日本の誇れる伝統的文化と言える風呂敷も、現代の若い世代の人たちの中には、フロシキという言葉すら知らないという人たちもいる時代となっている。そこで、フロシキの歴史や基本的な使い方、使い方のイメージシーンなどを同カタログの裏側に、包み方のステップ写真を添えてより使い方イメージが涌きやすくなるようなものとした。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

『フロシキは、「使って(包んで)楽しむ」、「眺めて楽しむ」ものである。』といった従来の捉え方の他に、「触って楽しむ」という新たな切り口を持たせたことで、それが付加価値となり、その結果長寿命化を図ることができる。また、フロシキが「ただの四角い布製品」であるが故に、何度も使える、何にでも使える商品であることから、ゴミ削減運動であるリデュース・リユース・リサイクル(3R)に貢献する製品である。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

フロシキはたかが四角い布でありながら、それは「ものを包むための道具」である。フロシキという包む道具は、ものを包んだ時点で平面の四角い布から立体の布に変わる。その点に着目し、今まで平面的な捉え方しかされてこなかったフロシキのデザインを、立体の視点で捉えるとどのようなデザインになるのかと考えた。そこで、立体のプロフェッショナルである建築家に、既成概念にとらわれずに全く0の発想からフロシキというアイテムをデザインしてもらう企画を立案した。その結果、元来のフロシキデザインの考え方とは異なる、「素材から見直すデザイン」を行ったことで、かつてない新感覚のフロシキシリーズとなった。

審査委員の評価

美しい仕上がりの風呂敷に異を唱える審査委員はいなかった。が、何より評価のポイントは『建築というものを見直すプロジェクト」であったこと。例えば風呂敷の装飾に関しても、建築家ならではの視点から施されていて、まさに建築における皮膜的印象で、好感が持てた。

担当審査委員| 長濱 雅彦   有元 正存   大島 礼治   原 研哉  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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