GOOD DESIGN AWARD

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2005

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
タルカス [空気をデザインする「タルカス」エアリサイクル型換気システム]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
大成建設株式会社 (東京都)
受賞番号
05D01002
受賞概要
2005年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

天井グリルを配置するだけで何処にでもその大きさに比例して清浄空気を送る事ができるシステム。躯体そのもので高気密が確保されている鉄筋コンクリート住宅に適用し、良質な室内空気温熱環境を提供することを目的としている。第1の特長は躯体の気密性を生かし、天井裏を空気の通り道としている事(ダクトレス)。第2は室内空気を清浄化し、リサイクルしている事(エアリサイクル)。第3は給気サイクル側から排出側まで空気が淀みなく流れ、第1種換気の概念を実現している事(エアバランス)。これらにより、誰にでも容易に、無音でスッキリとした換気システムのデザインが可能となった。

プロデューサー

大成建設株式会社 専務 住宅事業本部長 奥村紘司

ディレクター

大成建設株式会社住宅事業本部 企画部長 田村 洋

デザイナー

大成建設株式会社 住宅事業本部 企画部 環境開発室長 橋口裕文

タルカスの対応建物の拡大に努める開発担当者

詳細情報

http://www.homestyle.taisei.co.jp/index.html

開始日
1997年10月1日
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

コンクリートマンションがもたらす種々の社会現象をコンクリートクライシスと呼び、その構造に起因される議論がある一方、コンクリート住宅の暮らしやすさを実感している人々も多く存在する。今、都心でのマンションがブームになっている。エアリサイクル型換気システム「タルカス」は鉄筋コンクリート住宅を「お年よりと子どもが元気に暮らせる家」に変えてくれる。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.「勿体ない、自然が好き、清潔」 :「勿体無い」という気持ちを理解すること。セントラル空調は心地よいけれど、もっと日本人に合った解決策があるのでは。
2.「機械は嫌い、自然が一番」が本心。いつも機械が動いてないといけないのはおかしい。
3.「清潔が好き」。シックハウス対策は当然ダニ・カビから花粉対策まで解決して欲しい。住んでいて健康になる家が理想。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

「勿体無い」気持ちを持つ人はマメにスイッチを消す傾向。その結果、冬場、暖房しない部屋が生じ、そこに結露問題が発生する。対策として、安易に換気扇を設置すると、無骨であるし、運転音も気になる。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

「機械は嫌い、自然が一番」といった感性。ダクトで空気を引き回すのではなく、空気が満ちわたった天井裏から新鮮な空気が自然にあふれでて、床下を通ったりして、気づかぬうちに排出されていくようにしたい。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

「清潔が好き」は室内空気環境の向上には不可欠な心性。煙草の副流煙、カビの胞子、ウィルスといった超微粒子までを除去する高性能フィルターを使用したい。その決め手は「面風速を抑える」事にある。

審査委員の評価

ダクトを使わない自然の換気システムであり、施工や設置コスト面から見てもアドバンテージがある。住宅における「空気」の品質は今後、新しく大きなマーケッティング力になることが予想されるなか、環境負荷の低い技術の採用と、自然に則した賢い循環システムによって空気自体をデザインした姿勢に、新領域的可能性を感じる。

担当審査委員| 赤池 学   紺野 登   タナカ ノリユキ   西山 浩平   日高 一樹  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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