GOOD DESIGN AWARD

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2005

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
高齢者対応照明システム [高齢者の視覚環境を補正し、見るものの色彩品質を高める商業施設用試着室照明システム]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
吉忠マネキン株式会社 (京都府)
受賞番号
05D01011
受賞概要
2005年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

商業施設において高齢者が試着室を利用したときに、試着した衣服の色彩が低彩度に見えるのを補正する照明システム。高齢者は一般に水晶体の黄変化や白内障の進行、神経系の補償機構などにより、若年層の見る色とは大きく変化し、見るものの彩度が低下する。これによる商品の色・柄の誤認を防ぎ、購入時のトラブルを未然に回避、安心・快適な試着環境を提供する。試着室内にスポット照明・サラウンド照明・可変色ウォールを設置し、照明の配光及び強度をコントロールして補正効果を得る。なお、本システムの機能開発は立命館大学情報理工学部と共同で行っている。(共同特許出願中)

プロデューサー

吉忠マネキン株式会社 研究開発部 川野 泰

ディレクター

吉忠マネキン株式会社 研究開発部 磯崎仁騎

デザイナー

吉忠マネキン株式会社 研究開発部 松原儀明、高畠翔吾

左:高畠翔吾 右:松原儀明 

開始日
2004年8月
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

ユニバーサルデザイン製品が普及し始めているが、高齢者の生活行動は変化し、ショッピングなどより積極的に生活を楽しむ人々が増加している。これらの人も利用しやすい売り場環境を提供し、モノ選びの質を高め、商品購入への満足度を高めたい。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.ミドルエージ以上向けのファッション店舗は商品に対する顧客の嗜好差が大きく、様々な年代の顧客層を持つ。
2.ファッション製品を試着する試着室または店舗内で高齢者が正しい色・柄を把握できず誤認する。あるいは試着室で見た色・柄の色彩印象が低い。
3.試着室で見た時と購入後他の場所で見た色・柄のイメージが違う。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

視力の加齢低下は徐々に進行し50代では多くの人が何らかの症状があると言われるが、商業施設における試着室の利用者視力は年齢差や個人差が激しい。それぞれの利用者にあった照明環境を提供しなくてはならない。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

白内障など視力の低下した人には、従来では若齢者の1.5倍から2倍の高照度環境が良いとされていたが、実際には高齢者はグレアを感じ見たいものの彩度が低下し、色・柄の誤認が多く見られた。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

試着室で見た商品の色・柄と商品購入後、実際の着用シーンで見た色・柄は場所による光源の特徴差から、異なる場合があり、クレーム・返品が多く見受けられる。

審査委員の評価

ライティングコントロールシステムという新規開発技術を活かし、視覚におけるユニバーサルデザインの新領域用途を提案した姿勢を評価した。商業施設での同社の実績を踏まえ、実際に多くの施設に導入されることは社会的にも意味がある。また、利用者が商品イメージを理解すると同時に、自分がどのように他者から見られているかを自己認識できるデザイン提案からは、開発者の世代を超えた愛情を感じる。

担当審査委員| 赤池 学   紺野 登   タナカ ノリユキ   西山 浩平   日高 一樹  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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