受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

4種類のサイズを持つポリプロピレン製のトレイ。同一もしくは異なるサイズを組み合わせ、主に引き出しや食器棚、冷蔵庫の中の整理に役立つ。それぞれ縦横比が1：1、1：3、2：3、1.33：4のモジュールでできており、組み合わせ次第で様々な大きさの引き出しに対応する。一番大きなサイズはキッチンツールに、1：3のものはカトラリーや箸の収納に適している。また、別売のワイヤーラックと組み合わせると、キッチンでのスパイスや調味料のトレイにもなる。

プロデューサー

株式会社良品計画・生活雑貨部・ハウスウェア・カテゴリーマネージャー・中田利昭

ディレクター

有限会社オッティモ・代表取締役・山本秀夫

デザイナー

有限会社オッティモ・代表取締役・山本秀夫

開始日

2004年4月8日

価格

84 ～ 189円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

家の中には、頻繁に使うが整理の難しい小さなものが数多く存在している。自社製家具だけでなく、一般的なシステムキッチンや食器棚の引き出しサイズ及びボックスに収納されると考えられる中身について調査、検証し、無駄なく収められるモジュールを導き出した。

デザインのポイント

1.徹底したサイズ検討により、最適なモジュールを発見することが出来た。
2.高い成型技術により、リブなどの補強形状を使うことなくシンプルで精度感のあるデザインが実現できた。
3.様々な場所で整理に困る小物を受け入れる、極めて汎用性の高い製品が開発できた。

審査委員の評価

1. 良いデザインであるか （グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素）

• 美しさがある
• 誠実である
• 独創的である
• 機能・性能がよい
• 使いやすさ・親切さがある

• 安全への配慮がなされている
• 使用環境への配慮が行き届いている
• 生活者のニーズに答えている
• 価値に見合う価格である
• 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか （商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント）

• デザインコンセプトが優れている
• デザインのプロセス、マネージメントが優れている
• 斬新な造形表現がなされている
• デザインの総合的な完成度に優れている
• ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
• 「ユニバーサルデザイン」を実践している
• 新しい作法、マナーを提案している
• 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
• 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
• 新技術・新素材をたくみに利用している

• システム化による解決を提案している
• 高い技能を活用している
• 新しいものづくりを提案している
• 新しい売り方、提供の仕方を実現している
• 地域の産業の発展を導いている
• 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
• 長く使えるデザインがなされている
• 「エコロジーデザイン」を実践している
• 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか （デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント）

• 時代をリードする表現が発見されている
• 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
• 日本的アイデンティティの形成を導いている
• 生活者の創造性を誘発している
• 次世代のライフスタイルを創造している
• 新しい技術を誘発している

• 技術の人間化を導いている
• 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
• 社会・文化的な価値を誘発している
• 社会基盤の拡充に貢献している
• 持続可能な社会の実現に貢献している