GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2004

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。 (C)JDP All rights reserverd.

受賞対象名
ポ-タブルトイレ [家具調トイレHSスライドくん]
部門/分類
商品デザイン部門 - 高齢者・ハンディキャプト関連商品
受賞企業
アロン化成株式会社 (東京都)
弘前大学 (青森県)
受賞番号
04A01081
受賞概要
2004年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

排泄、特に排便のし易さにおいては「しゃがみ位」が重要である。しかし、肢体不自由者や高齢者には難しい。そこで、しゃがみ位に最も近く、かつ、楽な姿勢での排泄を追求し、本機器の開発に至った。本機器は、アームレスト部分が前方へスライドし、そのスライドしたアームレストに前腕を載せることによって、自然に前傾姿勢をとることができる。また、身長に合わせて座面高やアームレスト高などを数段階で調節できるなどである。排泄、特に排便がスムーズになり、肢体不自由者や高齢者に多い、慢性便秘症に効果的なデザインとなっている。

プロデューサー

アロン化成株式会社・ライフ・サポ-ト事業部・取締役事業部長・櫻井 学

ディレクター

弘前大学・医学部保健学科・助教授・金沢善智

デザイナー

アロン化成株式会社・ライフ・サポ-ト事業部 開発グル-プリ-ダ-・片山 隆

アロン化成株式会社 ライフ・サポ-ト事業部 片山 隆

開始日
2004年3月1日
価格

71,400 ~ 100,800円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

人間の尊厳にかかわる排泄を部屋等ですることに、少しでも抵抗が低減するよう家具らしいデザインを心がけたのと、前方のサポートバーが病院等で使用されている介護機器的にならないように、また判らないような機構アイデアを盛り込んで介護される側もする側も心の障壁を低くできるように取り組んだ。

デザインのポイント
1.排便をスムーズにするためには、直腸と肛門との角度が重要であり、最適な角度へと自然に導く形である。
2.出し入れが非常に簡単で、前方への転倒を防ぎ、介助者も安心なスライド式肘掛けを採用。
3.排泄において重要な副交感神経を活性化させるために、リラックスできるノブ付肘掛けと天然木素材を使用。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

本機器のユーザーのほとんどは、何らの介護が必要な人たちであり、そのような身体状況の人たちが、楽に、安全に、リラックスして、自然に排泄できようにするためのデザインに心がけた。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

スライド肘掛けの脱落防止のため、ストッパーを肘掛け内部に設けているが、繰り返し使用による摩耗を防ぐために金属部品を使用し、更に廃棄処分時に分解できるようにノックダウン方式を使用して組み立てている。一般的な家具は接着のため壊さないと分解できない。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

トイレが本来持つべき機能である「排泄のし易さ」という原点に返ることの重要さと、排泄に関する基礎医学的知識の重要性について訴えたとともに、そのことが多くの在宅サービスの専門家や利用者に評価された。

審査委員の評価

前かがみになれるという機能性は評価する。

担当審査委員| サイトウマコト   國本 桂史   黒川 玲   西山 浩平  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

ページトップへ