GOOD DESIGN AWARD

グッドデザイン賞受賞概要

2016年度|メッセージ

主催者挨拶

本日、日本デザイン振興会は2016年度グッドデザイン賞の受賞結果を発表いたしました。主催者を代表して受賞者の皆様に心よりお祝いを申し上げます。おめでとうございます。

今回のグッドデザイン賞は近年で最多となる4,085件の審査件数を数えました。本日発表しました1,229件の受賞デザインは、国内外の76名の審査委員会による、5ヶ月間にわたる厳正な審査を経て決定されたものです。今年度の審査会は、日本のほか、韓国、台湾、香港でも実施されました。
今年も多種多様なデザインが受賞していますが、目立った傾向として教育に関わるプログラムやサービスなどのデザインが多く見られます。さらに防災や災害への備え、福祉領域における提案型のデザインも多く、今日の社会的な要請にデザインが積極的に答えていることがうかがわれます。
なかでも、特に優れたデザインとして評価された「グッドデザイン・ベスト100」には、さまざまな課題に対する取り組みや提案性が顕著に表れています。

また、今年の象徴となるデザインである「グッドデザイン大賞」の候補6点を本日発表しました。いずれも、教育、IoT、防災、農業、コミュニティ再生といった今日の日本社会で重要なテーマ・課題に対する提案性が高いデザインで、デザインが社会の中でできることを示すシンボルになりうるものと考えています。

本日発表した受賞デザインは、今日から11月にかけて開催する「G展」の複数の企画展を通じて、広くご紹介いたします。まずグッドデザイン丸の内では本日より「みんなで選ぶグッドデザイン大賞」展として、大賞候補6点を出展するとともに、来場者による投票を受け付けています。グッドデザイン大賞はグッドデザイン丸の内での来場者と、審査委員、受賞者による投票結果を受けて、10月28日に1点を決定・発表する予定です。多くの方に大賞候補のデザインをご覧いただき、共感を寄せていただけることを期待しています。

そして、東京ミッドタウン・デザインハブでは本日から「私の選んだ一品2016」展を開催します。76名の審査委員ひとりひとりが選んだデザインをご紹介するもので、委員の目を通じた個性豊かなそれぞれのデザインの価値をお伝えしたいと考えています。
さらに10月末からはメイン企画である「グッドデザインエキシビション2016」を東京ミッドタウンで開催します。すべての受賞デザインの展示や「グッドデザイン・ベスト100」デザイナーのプレゼンテーションなど、受賞デザインを幅広く、楽しみながら体感していただける機会を提供することで、デザインのいっそうの普及と発展に努めてまいります。

このあともぜひグッドデザイン賞へのご注目をいただきますようお願い申し上げます。

2016年9月29日

公益財団法人日本デザイン振興会
理事長 大井 篤

審査委員長挨拶

デザインが社会に深く浸透することで、
社会の課題や人々のニーズを見通す解像度も高まっています。
「何かを変えること、新しいものを生み出すこと」がデザインのおもな役割だった時代から、「人々が求めるものを丁寧なまなざしで見出し、日常の暮らしを豊かにすること」へと、デザインに対する期待は変化しています。

今年のグッドデザイン賞の受賞結果を見わたしたときに感じるのは、
ひとつの突出したデザインが主張するのではなく、
それぞれのデザインが各々の役割を誠実に担いながら、
集積して私たちの生活世界の全体像を成していることです。
あたりまえとされてきたものごとに疑問を投げかけ、その役割をもう一歩深化させたデザイン。
リノベーションのように既存のものを活かしながら新しい可能性を引き出すデザイン。
複数のデザインが相互補完する仕組みを持ったデザイン。
最新のテクノロジーを暮らしや社会の中に丁寧に落とし込んだデザインなどがありました。

グッドデザイン賞は、デザインに対する評価だけではなく、
デザインの背景にある仕組みや視点、内在する可能性を見出し、
その知恵を広く共有していくことを役割としています。
今年の受賞作の中にも、そういった優れたモデルとなりうるデザインを数多く見出すことができました。
これからさまざまな機会や手法を通じて、それらの価値を社会へ届けてまいります。
複雑で不透明な変化の時代において、今回の受賞結果から、
「これからの社会を創出していくデザインの可能性」を
見出していただけることを願っています。

2016年9月29日

2016年度グッドデザイン賞
審査委員長 永井 一史

2016年度グッドデザイン賞
審査副委員長 柴田 文江

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