GOOD DESIGN AWARD

グッドデザイン賞受賞概要

2015年度|事業経緯

2015年度のグッドデザイン賞は、新たに審査委員長 永井一史氏、副委員長 柴田文江氏の体制により実施しました。審査開始にあたり永井委員長からは、新たに制定したフォーカス・イシューの意義について説明が行われ、幅広い視点から公正な審査に臨むことが提示されました。

グッドデザイン賞の審査理念
人間(HUMANITY)もの・ことづくりへの創発力
本質(HONESTY)現代社会への洞察力
創造(INNOVATION)未来を切り開く構想力
魅力(ESTHETICS)豊かな生活文化への想像力
倫理(ETHICS)社会・環境への思考力

グッドデザイン賞の審査の視点

人間的視点

  • 使いやすさ・分かりやすさ・親切さなど、ユーザーに対してしかるべき配慮が行われているか
  • 安全・安心・環境・身体的弱者など、信頼性を確保するための様々な配慮が行われているか
  • ユーザーから共感を得るデザインであるか
  • ユーザーの創造性を誘発するデザインであるか

産業的視点

  • 新技術・新素材などをたくみに利用、または創意工夫により課題を解決しているか
  • 的確な技術・方法・品質で合理的に設計・計画されているか
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献しているか

社会的視点

  • 新しい作法、ライフスタイル、コミュニケーションなど、新たな文化の創出に貢献しているか
  • 持続可能な社会の実現に対して貢献しているか
  • 新たな手法、概念、様式など、社会に対して新たな価値を提案しているか

本年度の事業方針

2015年度グッドデザイン賞は、審査委員長に永井一史氏、審査副委員長に柴田文江氏を迎え、新たに発足した新体制の元、引き続き時宜に即した適正な審査の実施、受賞者メリットの拡大を目標として開催しました。改善の要点は以下の通りです。

審査の充実:

  • 次なる社会へ気づきを提供することを目的に、来たる社会において重要になるであろう事柄をフォーカス・イシューとして掲げると同時に、それらイシューについて議論を行う特別チームを編成し、審査を通して「これからの社会における可能性」を議論しました。
  • 様々なデザインを対象に、より幅広い審査を行うために応募カテゴリーを再編しました。
  • 昨年度に引き続き、審査プロセスの明確化を目的に「審査委員チュートリアルブック」を公開しました。
  • 審査委員が通過・不通過に関わらず積極的にコメントを行いました。

受賞対象のプロモーション強化:
受賞発表からはじまる受賞プロモーションを、東京ミッドタウンをメイン会場として行う受賞展「グッドデザインエキシビション(G展)」を中心に、「よいデザインを伝える」という点を強化したプロモーションとして再構成を行いました。

復興支援を目的とした特例措置の継続と強化:
2011年に日本を襲った東日本大震災からの復興を支援する目的で行ってきた応募費用およびGマーク使用料の減免措置を今年度も継続しました。また、Gマーク使用料の減免措置についてはこれまで2011年度以降の受賞者に限られていましたが、これを拡充し、2011年度以前の受賞者に対してもこれを適用しました。

グッドデザイン・ジャパンファニチャーセレクションの継続と強化:
日本の家具メーカーと協力し、日本家具を積極的に国内外にプロモーションするプロジェクト「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション」を今年度も継続しました。

アジアにおけるグッドデザイン賞のプレゼンスの向上:
デザイン賞を連携するタイ、インド、シンガポールを始め、昨年度現地審査会を実施した台湾、韓国、香港の他、アセアン諸国を中心とした各国との連携を深め、各地域の産業との関係強化やグッドデザイン賞のプロモーションに努めました。

2015年度グッドデザイン賞実施スケジュール

グッドデザイン賞の応募受付期間(4月2日-6月3日)

一次審査期間(6月10日-7月1日)
応募された対象を複数の審査ユニットに分けて一次審査を行いました。

一次審査結果通知(7月2日)

二次審査期間(7月10日-9月9日)
東京ビッグサイトでの二次審査会、海外現地審査、応募者等の要望に基づく審査などを実施しました。

二次審査会(会場:東京ビッグサイト東4・5ホール)( 8月4日-6日)
一次審査を通過した対象について、現品やパネル等資料を用いた二次審査を実施しました。
審査1・3日目は非公開での審査を行い、2日目は審査を希望する応募者が来場し「対話型審査」を実施しました。また、会期中に未発表審査およびプレゼンテーション審査を実施しました。
タイ・インド・シンガポールとのデザイン賞連携に基づく応募について、担当ユニットが審査を実施しました。
各ユニットから推薦された「グッドデザイン・ベスト100」候補について、審査委員長、審査副委員長、各ユニットリーダー、フォーカス・イシュー・ディレクターで確認しました。

韓国二次審査会(8月11・12日)
韓国デザイン振興院の協力のもと、韓国から応募された対象について二次審査会を実施しました。
期間中には対話型審査を実施し、グッドデザイン・ベスト100候補を選びました。

香港二次審査会(8月11・12日)
香港デザインセンターの協力のもと、香港および中国から応募された対象の一部について二次審査会を実施しました。
期間中には対話型審査を実施し、グッドデザイン・ベスト100候補を検討しました。

台湾二次審査会(8月25・26日)
台湾デザインセンターの協力のもと、台湾から応募された対象について二次審査会を実施しました。
期間中には対話型審査を実施し、グッドデザイン・ベスト100候補を選びました。

新潟二次審査会(7月31日)
「応募者等の要望に基づいた二次審査会の実施」規定に基づき、一般財団法人燕三条地場産業振興センターがとりまとめ、新潟県からの応募について二次審査会を実施しました。
期間中には対話型審査を実施し、グッドデザイン・ベスト100候補を選びました。

グッドデザイン賞確定会および「グッドデザイン・ベスト100」選定会(8月28日)
審査委員長、審査副委員長、各ユニットリーダーにより、二次審査結果の確定を行いました。
その後、審査委員長、審査副委員長および各ユニットリーダー、フォーカス・イシュー・ディレクターの合議により、各ユニットから推薦された対象からグッドデザイン・ベスト100を決定しました。

二次審査結果通知(9月10日)
グッドデザイン賞、グッドデザイン・ベスト100について、エントリーサイトを通じて審査結果を応募者に通知しました。

受賞発表(9月29日)
2015年度グッドデザイン賞、グッドデザイン・ベスト100を発表しました。
グッドデザイン・ベスト100

グッドデザイン特別賞審査会(10月1日)
審査委員長、審査副委員長、各ユニットリーダー、フォーカスイシューディレクターにより、大賞をのぞくすべての特別賞および大賞候補を確定しました。

グッドデザイン特別賞発表(10月30日)
2015年度グッドデザイン特別賞、グッドデザイン大賞候補を発表しました。

グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション2015[G展]」(会場:東京ミッドタウン)(10月30日-11月4日)

グッドデザイン大賞投票(10月30日-11月3日)

グッドデザイン賞表彰式・グッドデザイン大賞選出(11月4日)

受賞年鑑「GOOD DESIGN AWARD 2015」発刊(2016年3月)

2015年度ロングライフデザイン賞実施スケジュール

一般からの推薦期間(4月2日-6月3日)
グッドデザイン賞ウェブサイトにて、商品のユーザーおよびデザイナー、企業からの推薦を受け付けました。

審査対象の決定(7月7日)
ロングライフデザイン賞審査委員により、推薦されたデザインの中から、審査対象を決定しました。

事業主体企業からの応募締切(7月27日)
決定した審査対象について、主体企業からのロングライフデザイン賞への応募を締め切りました。

ロングライフデザイン賞候補の展示と一般からのメッセージ募集(8月3日-8月16日)
グッドデザイン賞ウェブサイトにてロングライフデザイン賞の審査対象(ロングライフデザイン賞候補)を表示し、一般からのメッセージを受け付けました。

ロングライフデザイン賞審査会(8月17日)
東京ミッドタウン・デザインハブにて、ロングライフデザイン賞審査委員により現品やパネル等資料を用いた現品審査を行い、ロングライフデザイン賞を決定しました。

ロングライフデザイン賞受賞発表(9月29日)
2015年度ロングライフデザイン賞を発表しました。
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞

グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション2015[G展]」(会場:東京ミッドタウン)(10月30日-11月4日)

ロングライフデザイン賞表彰式(11月3日)

受賞年鑑の発刊(2016年3月)

審査委員長挨拶(2015年4月2日公開)

日本の社会、産業や暮らしのあり方が大きく変化しています。
これまでデザインは、かたちのあるものを生み出し続けることで、
産業を活性化し、人々の暮らしを築いてきました。
しかしいま、変化する社会においては、
デザインに求められることも確実に進化しています。
次の時代を切り拓いていくためのものごとの推進力として、
デザインの考え方や視点を広く活かしていくことが求められています。
ひとつの美しいものが存在することで
暮らしの質が高められることを信じながらも、
まだかたちとして完成されていなくても、
新しい可能性や潜在力を持ったデザインの芽を見つけ、育てていくことも重要です。
さらにはデザインの枠では語られなかった、
社会に遍在するさまざまな取り組みをデザインとして見立てていくことも必要になります。
暮らしのさまざまな場面にデザインということばが行きわたり、
人々にとってデザインが身近になっているいまだからこそ、
デザインには社会の望ましい変化を導くポテンシャルが備わっていることを、
グッドデザイン賞は進んで示したいと思います。

そのため、2015年度のグッドデザイン賞では、新たな試みとして
12の「フォーカス・イシュー」を設定しました。
「フォーカス・イシュー」は、どれも社会や私たち一人ひとりが取り組み、
解決していかなければならない課題です。
それらの課題に対してデザインがどのように働きかけることができるか、
審査のプロセスにおいても意識し、デザインの背景を読み解くためのガイドラインとして機能させていきます。
さらに、受賞したデザインをこれらの「フォーカス・イシュー」と照らし合わせながら提示することで、
ひとつひとつのデザインの価値を的確に伝えることに取り組みます。
デザインに日々携わり、デザインに関心を寄せる皆さまは、
これからの暮らしと社会を築いていくための重要な担い手であるといえます。
皆さまとともに、デザインは私たち自身のことはもとより、
身のまわり、さらにコミュニティやより大きな世界にまで働きかける力があることを、
グッドデザイン賞を通じて分かち合っていきたいと思います。

2015年度グッドデザイン賞
審査委員長 永井 一史
審査副委員長 柴田 文江


ページトップへ